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もう一つの台風 ~あおのり沖縄を憂える~

 栃木県に住んでいた、あるアメリカ人の友人が先週木曜日に沖縄市に引っ越した。

 羽田空港に見送りに行ったあと、家に帰ると、「沖縄地方に台風16号発生」と天気予報で言っていた。朝には発生していなかった台風である。沖縄あたりだと台風はいきなり発生するのか。
 
 しばらく、その台風のことは忘れていた。
 三日後の日曜日の朝、何気なくインターネットでニュースを見ていると、「台風16号、沖縄本島に二度目の上陸」と出ている。しかし、テレビではほとんどそんなことは言っていない。たいしたことはないのであろう。
 念のため、いくらなんでも、もうその時点では引越も完了し落ち着いているであろう友人の家に電話してみた。電話は引越し当日から使えると言っていた。そういう意味では、見送りに行ったこのワタクシに「安着」電話をしてこないとは、アメリカ人もいい加減なもんだ。もしくは、「安着」していないということか。
 何度掛けても電話は繋がらない。どうも呼び出し音が鳴っていないようである。多分、電話回線の開通が遅れたのだろう。

 さっき、その友人から電話があった。
 「安着」していなかった。。。
 話を聞いてみると(あくまでも、本人談)、那覇空港に到着すると、到着できたのが不思議なくらいの暴風雨で、いきなり足止めをくらったらしい。
 なんとか那覇市内までは移動できたものの、沖縄市までは移動できず。そのまま土曜日まで那覇市内に滞在。土地鑑がない上に、言葉の問題があり、情報がまったくつかめず。
 ようやく台風が去った(らしい)ので沖縄市に移動したところ、台風が戻ってきて再び沖縄市を直撃。ホウホウの体で新居に転がり込んだ。しかしながら、電話は不通であったとのことである。
 とにかく、なんとか、再び那覇に戻り、米国領事館に駆け込んだらしい。(日本人なら、信用できない領事館には駆け込まないと思うが。。。)
 
 朝から昼夜を問わず、テレビでは台風情報が流されている。しかしながら、流されている情報は、台風15号に関するもののみである。
 本州をまだ直撃していない台風と、沖縄を既に(それも二回も)直撃している台風では、どちらが重要なのであろうか。当然ながら、どちらも重要である。少なくとも、台風情報の内容としては同等に扱われるべきである。
 昔、「台風は、幸運にも関東地方をそれて、東北地方を直撃しました」と言ってしまって、こっぴどく怒られたアナウンサーがいたらしいが、発言するかしないかは別として、現在の台風情報の扱いは、そのアナウンサーの発言とあまり変わらない。
 このワタクシは東京でこの迷文を書いているので、沖縄県内のローカル放送が何を放送しているのかは分らない。しかしながら、全国に同じ放送を流しているであろうNHKの衛星放送では、16号のことはほとんど触れられていない。(多分抗議電話でもあったのだろうか、深夜になってから少しだけ触れている)

 たまたま某局のニュースの中で、16号が取り上げられていたが、沖縄市内は軒並み電柱が倒れていて、床上浸水も多数とのことであった。。。電話も通じないはずである。沖縄市は、政府に救援を要請したとのことであった。多分、15号が関東を直撃すれば、救援部隊が沖縄に行くことはないであろう。
 そして、迷走している台風は再び本島を直撃する恐れがあるとのことである。(興味のある方は、新聞等で16号の動きを御覧になってみてください。ぐるぐる輪をかいています) 

(追記)
 このような報道が続けられているかぎり、太平洋戦争以来の沖縄の人々の不満は消えることはないであろう。
 と、このワタクシが書いている今現在でも、NHKは台風16号の不安におののく沖縄の人々に、台風15号の情報を送りつづけているのである。



(引用)
沖縄ニュース - 9月9日(日)14時30分
がけ崩れ、停電・電話不通/油断、慣れ…被害拡大/迷走台風16号
 迷走した台風16号は8日未明、沖縄本島東海上から再び本島中部を横断、各地に大きな被害をもたらした。台風の中心が通過した本島中部では記録的な大雨が降り、沖縄市を中心に332世帯が床上浸水。沈没、転覆した漁船などは38隻に上った。読谷村、宜野湾市のゴルフ練習場では鉄柱が倒れ、がけ崩れや道路陥没も。台風の影響で沖縄全島エイサーまつりなど週末の催し物は軒並み延期、中止になった。夏台風特有の複雑な動きで、進路がつかみにくかった台風16号。本島南部をいったん通過した後、再び逆戻り。住民は不意をつかれた形で被害が大きくなった面もあり、台風対策に課題を残した。

鉄柱が車両直撃
 読谷村伊良皆のゴルフレンジで、レンジを取り囲む高さ20メートルほどの鉄柱七本と十メートルほどのコンクリートの柱四本が倒れ、隣接する民家の屋根が破壊されたほか、駐車場に止めてあった乗用車二台が押しつぶされた。
 鉄柱の下敷きとなった三階建て民家の屋根に穴が開き、激しい雨が吹き込んでいた。住宅に住む山入端孝吉さんは「午前1時半ごろドドーンという音がした。それからは一睡もしてない」と不安そうだった。

土砂が道路ふさぐ
 浦添市前田の県道38号では、県道沿いののり面が高さ約25メートル、幅約40メートルの範囲にわたって崩れた。大量の土砂が道路をふさぎ、県道38号は現在、全面通行止め。
 具志川市喜屋武の県道10号は、両側車線と歩道にかけて約20メートルにわたり陥没、県道が分断された。県道10号の平良川交差点付近は完全通行止めとなっている。道路が陥没するのを見たという桃原朝子さん(45)=具志川市=は「道路の一部が陥没していて車は反対側でUターンしていた。その場から警察に電話していたら、突然、反対側も五メートルほど崩れ、濁流があふれ出した。急いで逃げた」と話していた。

70便が欠航
 台風16号の影響で8日、沖縄発着の海と空の便が大幅に乱れた。欠航したのは先島を結ぶ便を中心に、琉球エアーコミューター38便、全日空九便、日本トランスオーシャン航空八便、エアーニッポン七便、日本エアーシステム六便、日本航空二便の計70便、5000人以上の足に影響が出た。遅延した空の便は約50便、5300人以上が影響を受けた。4時間近く遅延した便もあった。
 船は離島航路を中心に全便が欠航。本土航路は、7日に那覇到着予定の琉球海運「わかなつおきなわ」が遅れ、8日に先島に向けて那覇出発予定の有村産業「飛龍21」が港に停泊して出航を待った。

復旧作業急ぐ
 沖縄本島中部を中心に8日、1万4900世帯が停電した。沖縄電力広報室によると8日正午現在、沖縄市や具志川市など中部地区で1万4100世帯、糸満市で600世帯などが停電。8日午前8時から復旧作業にかかり、午後9時現在、石川市の約200世帯で停電が続いている。
 NTT西日本沖縄支店によると8日午後5時までに、県内で計925回線の電話が不通になった。午後5時現在、約370回線が復旧したが、不通の数は増え続けた。完全な復旧は週明けになる見込み。(琉球新報)
(引用終)




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