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謝罪なし

 大学入試センター試験でトラブルが多発したらしい。受験生にとってははなはだ迷惑な話である。

 ところが、以下の記事で頭にくるのは、「謝罪の言葉はなかった」という部分である。
 過ちがあれば謝罪するのは当然であるが、謝ったからすべて解決というわけではない。要するに、謝るか謝らないかはたいした問題ではなく、過ちに対してどういう対応をするのかが最も重要なことではないかと思うしだいである。
 よく、殺人犯の裁判のニュースなどで、「最後まで謝罪の言葉はなかった」などと書かれているが、これも同じで、そこだけを読むと、「謝罪があれば、刑は軽くなるのか。。。」などと考えてしまうのである。そうであれば、自分が殺人を犯したら、ひたすら謝っているフリをしたいと思う。
 そもそも過ちには謝罪するのは当然であって、曲がりなりにも文章で飯を食っている記者が、謝罪の有無を問題にして、それで読者の気を引こうなんていうのがおかしい。もっとも、謝罪もしないヤツは、そもそも問題である、、、が、それは当事者同士の問題であり、読者にとってはどうでも良いことである。

(関連ボヤキ)
遺憾の意
精神状態と殺人



(引用)
「性善説に立っている」 センター部長、謝罪なし
 大学入試センター試験のリスニングでトラブルが相次いだ21日夜、東京都目黒区の入試センターで記者会見した松浦功事業部長は「(トラブルがあったと)手を挙げた受験生は、すべて再テストにすることを決めていた。性善説に立っている」と語った。
 センターに対する批判をかわすように、身ぶり手ぶりを交えながら「性善説」を繰り返す松浦部長。「不備があったのは残念だ」としながらも「再テストで手当てし無事終えた」と強調、謝罪の言葉はなかった。
 「試行テストでは、これほどの割合でトラブルは起きなかった。こんな数は想定していなかった」と、次々に寄せられた不具合の報告に驚いた様子も。「試験前の確認時に問題がなかったのに、なぜ試験途中で動かなくなったのか」と首をひねった。
(共同通信) - 1月22日0時50分更新
(引用終)





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