あおのり世相をぼやく

　世の中のほとんどの人が「なんという教師だっ」という反応だと思うものの、そうであればあるほど別の意見を言ってみたくなるもので。。。

　まず、これに限らず、報道ってのは結論を自分で決めて誘導しようというところがあると思うので、「なんという教師だっ」に持っていくような文章の流れになっているかもしれない。
　例えば、「恋愛感情を示す不適切な内容を含む」メールと書いてあるが、「恋愛感情」を示すのに適切も不適切もあったもんじゃない、少なくとも送る方には。送られた方や周りの人間が不適切と思うだけである。また、900という数字の大きさに訳が分からなくなってしまうが、六ヶ月で900通なら５通/日なので、恋愛感情を持っている相手に一日５通が多いのか少ないのかはこのワタクシには分からない。少なくとも、恋愛感情を持っていない相手に１日５通以上送る日が結構ある。
　もし、ほとんどの人が「教師」というところで「なんという(教師)」と言っているとしたらそれもおかしな話で、教師が学生を口説いたらいけないとも思えないし、法律上女性は16歳で結婚できるのだから、女子高校生を口説くことに問題があるとは思えない。この人が「教師」じゃなかったらこの懲戒免職もこの記事も起こっていなかったかもしれない。そういえば、高校の時、担任していた彼女の高校の卒業式の直後に結婚した先生がいた。「教師」だと女子高生を口説いていけないという論理があるとしたら、彼も懲戒免職である。
　いずれにしても、この女子高生が訴え出たからこのような結論になったわけで、この特定の教師については問題があったのだろうが、、、もし最初は女子高生も喜んでいた(その気があった)のに、突然つれなくなったという状況であれば、かわいそうな限りである。というか、そんなことは、教師＆女子高生の関係でなければ日常茶飯事である。(特にこのワタクシには。。。)
　ましてや、「１人の女性として愛していたわけではない。メールのやりとりの中で、架空の世界に入って互いに話をしてしまった」なんてのは、彼女、そして自分をもかばった言い訳にしか聞こえない。多分嘘である。この状況下(懲戒免職を食らった後という状況下)「１人の女性として愛していました」と言ったときの彼女への精神的ダメージはかなり大きい。
　うむ、ちょっと待てよ、ここに「お互いに話をしてしまった」とあるではないか。「お互い」だったのか、、、だとしたら。。。

　、、、と書いたものの、次の記事に仰天。

(引用始)
女子生徒に「合体しよう」 メール送った教諭を免職 (共同通信)
　神奈川県教育委員会は２８日、「合体しましょうか？」などとみだらなメールを女子生徒に大量に送ったとして、同県平塚市内の県立高校の男性教諭（５３）を懲戒免職にした。メールは一部の事務連絡を含め９００件以上で、うち約１００件は勤務時間中だったという。
　県教委によると、教諭は２００４年６月ごろから約半年間、２年生だった女子生徒の携帯電話に「会いたいな～、愛しちゃってます」「抱き締めて愛してるってささやきたい」などとみだらな内容のメールを送った。
　教諭が生徒に自分のメールアドレスを教え、当初は事務的やりとりだったという。
(引用終)
　仰天はしたものの、お互いに「恋愛感情」があったという前提なら問題がないような気もする。(それにしても、報道では「みだらな」とかいうような人によって感覚の違う言葉を使わないでほしい)
　結局、二つの記事から得た状況だけから判断する限り、「うち約１００件は勤務時間中だったという」ところだけが懲戒免職の直接的な原因としか思えないのである。

　個人的な被害妄想も多分に含んでいるかもしれないが(というか多分そうだろう)、、、
　結局、この教師は女子高生に弄ばれただけの可哀相な教師のような気がしてならない。
　そして、記事からは、女子高生が何通メールを送ったか、どんな内容であったか、などは分からないし、永遠に伝えられないであろう。
　悪い教師ほどネタにしやすいものはないから。。。

　とはいえ、誰かが、ここに書いたこのワタクシと同じような意見を言っているのを聞いたら、天邪鬼のこのワタクシは、「なんという教師だっ」とここに書いていたであろう。。。
　結論として、教師と生徒が事務的なやり取りであれ、なんであれ、携帯メールでやり取りをしているということに最も驚いた39歳の春である。