年末までの「休暇凍結」
キルギスタンのバキエフ大統領が役人に年末までの休暇取得を禁じたらしい。
ソ連が崩壊した直後よくキルギスタンに乗り込んだのだが、これが本当に遠い。
世界地図を見たらそんなに遠くは感じないのだが、いかんせん、ユーラシア大陸のあれだけ内陸部に行くのは大変なのである。
今ではどうなっているか知らないが、当時は旧ソ連の他の共和国以外からのアクセスはなく、それらの共和国に行くのも日本からは至難の業だったので、結局、成田からモスクワへ10時間掛けて行って、国際線の空港から国内線の空港へ移動して、再び6時間くらい掛けてアジア地域へ戻って行くのであった。
このワタクシの場合、キルギスタンより隣のカザフスタンの方が仕事が多かったので、まずは、モスクワからカザフスタンの当時の首都であったアルマティに移動し、アルマティを拠点にビシュケクに車で移動していた。カザフスタンとキルギスタンの国境、、、これがスゴイのなんのって、山賊だらけである。たまにドライブインのようなものもあったが、道端に屋台が並んでいるだけである。
その頃のキルギスタンなんて、ほとんど国としての体をなしていなかったので、この休暇禁止命令に驚きを感じざるを得ない。
予算がキチンと存在しているようだし、外国旅行までできている人がいるとは。。。(まさか、隣のカザフスタンってことはないとは思うが)
ちなみに、カザフスタンもキルギスタンもウズベキスタンも、モンゴルと同様このワタクシとそっくりな風貌の人が多いので、妙に愛着が沸く国々である。
(参考サイト)
「モンゴルの思い出」
(引用)
閣僚らに年末までの「休暇凍結」を命令、仕事不足と
2006.06.21
Web posted at: 17:18 JST
- CNN/REUTERS
キルギス・ビシケク――旧ソ連の中央アジア、キルギスのバキエフ大統領は19日、閣僚、官僚らに今年12月前に「休暇」を取ることを禁じる命令を出した。大統領就任後、暴力行為や犯罪が多発していることから、閣僚らの「仕事不足」をとがめた厳しい措置。
大統領府のホームページは、この命令に背いた閣僚らには処置を取る、と罰則を考えていることも明らかにした。大統領は昨年8月、議会選に絡む不正行為が契機となった野党らの大規模な抗議行動を経て、就任している。
大統領は「今は休む時ではなく、仕事をする時だ」と奮起を促している。また、外国旅行を減らし、予算編成などの内政に注力するよう求めた。
キルギスの政府職員は通常、7月か8月に1カ月程度の休暇を楽しむという。