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これでいいのか都営地下鉄

 ジプシーキングズのコンサートに行った。

 東京国際フォーラムで17:00からの開演だったので、16:00過ぎに家を出て最寄駅の春日駅から地下鉄・都営三田線に乗ることにした。
 都営三田線は、昨年来、ホームにゲートを設置している。つまり、ホームと線路の間にフェンスを設けてあり、電車が到着したときのみ列車の扉と同じ位置にあるフェンスの扉も一緒に開閉するのである。要するに線路に転落するということが起こり得ないのである。
(例の1月の新大久保駅転落事故のときも強く思ったが、こういうフェンスはいくら金が掛かっても設置すべきである。JRはフェンスを作ると人が滞留してしまう、とコメントしていたと記憶するが、彼らの理論は改札口で人が滞留するよりは、線路に落ちてもらったほうが良いという理論である。それでなくても、電車に「接触」する事故は絶えない。。。)
 
 たまたま春日駅のホームの先端で電車を待っていたところ、進入してきた電車の運転手の顔の向きがどうも不自然な気がした。真正面を向いていないのである。
 電車は所定の位置に停止し、運転手が扉を開けた。(ホームゲートを設置してから、同線はワン・マン運転になっている)
 さらに、運転手が扉を閉めて電車は次の水道橋駅に向かって動き出した。
 一番前の入口から乗り込んだこのワタクシは、運転手の真後ろに位置することになった。運転手の後ろは、カーテンのようなものが掛かっている。トンネルという暗いところを走る地下鉄ゆえに、そうでもしなければ反射して見にくくなるのであろう。このワタクシは、運転手の真後ろではなく、運転手の右後方の、前方が見通せる位置に立った。気分は運転手である。
 どうもおかしい。運転手の顔がまたまた前方を見ていないのである。
 水道橋駅には実質1分くらいで到着する。電車は止まった。その瞬間運転手は、ハッと何かに気付いたかのように体を大きく動かし、扉を開ける作業を行った。大袈裟な運転手である。
 そして、次の神保町駅に向かって動き出したときに、ようやくこのワタクシは気付いた。運転手は寝ていたのである。
 確かホームゲートを設置してからは、ワン・マン運転になったと同時に扉の開閉以外は自動運転になったと聞いたような気がする。要するに運転手は、いまや「運転手」ではなく「開閉手」なのである。
 神保町駅に止まった際に、当然慣性でガクッとくるので、運転手は再び目を覚まして扉の開閉を行った。
 神保町駅から次の大手町駅までは他の駅間と比べて少々距離がある。またしても運転手は眠り始めた。後ろからこのワタクシがガラス窓を叩いても気付かないようであった。
 このワタクシは大手町駅の次の日比谷駅で降りたのであるが、大手町-日比谷間でも睡眠されたようである。
 たまたまホームゲートがある路線だからよいものの(よいことはないか)、他の路線なら大変なことである。駅で電車が止まるかどうかも分からない。
 いちおう、日比谷駅の駅長室には報告しておいたが、コンサートの時間が迫っていたので、「責任者出て来いっ。都知事の石原を出せっ」とまでは言っている時間がなかった。



(補足)
 拙宅の最寄りの春日駅(都営三田線・大江戸線)と後楽園駅(丸の内線・南北線)は相互乗換駅である。都営三田線と南北線は白金高輪駅で合流し、両線とも目黒駅からは東急目黒線に乗り入れている。よって、南北線も目黒線もホームゲートが設置されている。
 昨年は、南北線の後楽園駅でも「居眠り運転手」が現れた。このときの運転手は大物で、後楽園駅の一つ前の東大前駅で睡眠に入ったあと目を覚まさずに、後楽園駅で電車が止まったことにも気付かなかった。しばし停止した後に目を覚ましたところ、扉が締まっていたので(当然である、開けていないのだから。。。)、自分は閉めてから寝たのだと思って、慌てて電車を発車させたのである。おかげで後楽園駅で降りる人は降りれず、乗る人は乗れなかったのである。
 都営も営団も、たるんどるっっっ!!!!





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コメント (2)

神楽坂:

私も“ジプシーキングズ”好きですよ。(^-^)

あおのり:

 ジプシー・キングスの「ジプシー・キングス」っていう1988年のアルバムは、このワタクシの所有するアルバム・ベスト3に入っています。

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