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接客を忘れたうどん屋

 牛丼や関西風のうどんを提供する和食ファーストフードチェーン「なか○」の店舗が、ここ数年の間に拙宅の周りに急激に増え出した。

 東京でよく見る、碗の底が見えないようなドス黒いつゆのうどんは、このワタクシの味覚に合わないので、これ幸いと家から5分ほどのところにある「なか○・春△店」によく通っている。(正確に書くと「通ってい『た』」である)
 この店は、開業当初から接客の下手な店員(正社員・バイト共)が、およそ資本主義国のサービスとは思われないサービスを展開していたが、味には変えられないので、それでも通っていたのである。
 例えば、牛丼(店内)ときつねうどん(持ち帰り)を頼むと、きつねうどん(持ち帰り)が先に出てきたりするのである。当然、そのあとに牛丼が出てきて、それを店内で食べて、きつねうどん(持ち帰り)を持って家に帰って家人に渡した頃には、うどんは伸びきっている。。。
 店内で2品以上頼んでも同じことが起こる。天ぷらうどんと親子丼が5分以上の時間差で出てくる。人間の腹というものは、食べる前は一杯食べたくても、何かを食べてしまうと急激に食欲を失い、(かなり)あとから出てきた二つ目を食べるというのは結構しんどいものである。
 万事がこのようなサービスである。

 そして、遂にこのワタクシはブチ切れたのである。
 ある日、「なか○・春△店」に行ったこのワタクシは、自動ドアを入って左側のカウンター席に座った。この店舗は、自動ドアを入ると左側に手前から奥に向かった一直線のカウンター席があり、右側にU字型のカウンター席(Uの底の部分が自動ドアに近い)がある。奥には厨房がある。店員は、基本的に左側の一直線のカウンターのさらに左側の壁に沿って接客するか、U字の内側の空間の部分で接客する。
 このワタクシが左側のカウンター席のほぼ真ん中に座ったときに、店員はU字の内側にいた。
 当然聞こえてくるはずの「いらっしゃいませ」という声は聞こえてこない。そんな些細なことでトヤカクいう気はないが、あの声は無かったら無かったで、来客を認識されているかどうか不安になるものである。
 中年の店員は何をしているのか分からないが、このワタクシのところにはやって来ない。
 次の客が来た。U字の右側に座る。店員、お茶を出す。注文を聞く。厨房に大声で注文を伝える。
 そして、前の客の片付けを始めた。
 「何を考えとんねん。早よぉ、注文取りに来んかい」と思ったところで、ようやくその中年のオヤジはやって来た。 このワタクシは、持ち帰りの「すだちオロシうどん」と「牛丼(並)」を頼んだ。が、返事がない。しかし、奥に大声で叫んではいたので理解はしたのであろう。
 そして、オッサン、再びこのワタクシの前にやってくると、突然ぶっきらぼうな声で「680円です」と言った。
 誰に言っているのかも、何のことかも分からなかったこのワタクシは、無視していたら、「お金を払わないと作れません」と言っている。どうやら、このワタクシに言っているようである。なにしろ左側のカウンター席にはこのワタクシしかいない。
 どうして、店内で食べたらあとで払って、持ち帰りは先に払うのだ?おまけに、初めからお金を払わないと決めつけたような言い方は一体なんだ??
 頭に来たので、「なんで持ち帰りは先に払いまんねん」と聞いたら、「決まりです」と答えやがった。「決まり」っておまえの店が勝手に決めている「決まり」やろ。
 「そしたら、一部は店内で食べて、一部は持ち帰ったら、半分だけ先に払うんでっか」と聞いたら、「わかりません」ときた。どないなってまんねん、こいつらのポリシーは。。。
 阿呆らしくなって、金を払って外で待っていた。外といっても小さな店のことである。ガラス張りの窓を通してこのワタクシのいるところはよく見える。おまけに外のこのワタクシの立っていたところには、「お持ち帰り用窓口」と書いてある。
 別の客が出てきた。その客はこのワタクシに近付いてきて、「本当にここのサービスはひどいですよね。ボクも同じ気分でした。代わりに言っていただいてスッキリしました。ありがとうございます」といきなり礼を言い出した。
 「まったくですな」とこのワタクシ。
 「もう二度ときません」と言って、そのにいちゃんは去って行った。

 そして、10分くらい経ったが、店内の反応はない。
 しかたなく、再び中に入った。
 「まだできまへんのか」とこのワタクシ。
 「かなり前にできております」と例の中年の店員は、何事もなかったかのように答える。
 「おいおい、できとったら持って来んかい」
 「中でお渡しする決まりをなっておりますので」
 「またまた『決まり』かい。お前らには『臨機応変』という教育はないんかっっっ!」このワタクシはシャウトしていた。そして、「店長出てこんかいっ」と怒鳴りつけると、後から別のオッサンが出てきた。
 「店長ではございませんが、この店を任されております。何か御不満でも。。。」とそのオッサン。
 「御不満も何も、アンタ、今までのやり取りを見てておかしいと思いまへんのか」とこのワタクシ。
 「何かございましたか。。。」
 「アホか。どんな教育しとるんじゃい。先に金払わせて、伸びたうどん持って帰らせるんかい」
 「一度お出ししたモノを作り直すことは。。。」とオッサン。
 「そやから、アホやいうねん。誰が作り直すとかそんな話してまんねん。。。」
 「お客さん、他のお客さんもいらっしゃいますので、お声を。。。」とオッサン。
 「じゃかましい。他のお客さんも怒ってまんねがなっ」
 それは事実である。
 さらに頭に来ることに、コトの発端である中年のオヤジは、既に別のところで満タンの割り箸入れに追加の割り箸を突っ込んでいる。自分自身がおかしいことにまったく気付いていない。

 その後やり取りはもう少々続くが、あまりにも馬鹿馬鹿しいので割愛する。
 最近は、客が親切にもおかしいことを注意しても注意と思わず、聞く耳を持たない店が多過ぎる。しかし、サービス業において、不満のある客が店を注意しないことほど怖いことはない。そういう客は気が付いたらいなくなってしまっているである。注意をされて直せるうちはまだ店をよくできるはずである。
 この店は、いずれにしても教訓を教訓と思わずに、同じ行為を続けて人気をなくしているのであろう。それでなくてもこの店の隣にできた牛丼チェーン「すき●」に客を奪われているようである。メニューがより充実している「なか○」のほうに客が集まらないのは、間違いなくあのサービスを受けた多くの客が「二度と行かないでおこう」と思ったに他ならないと思う。





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コメント (2)

栄子:

“ブチ切れ”は健康によろしくないですよ。(笑)

あおのり:

まったくですね。。。

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