カムチャツカでM7・7
カムチャッカ半島北部で強烈な地震があったようだ。共同通信の速報ではM7.7とのことである。
驚いたことに、このニュースの詳細はアメリカの地質調査所によるものとなっている。そして、その後いろいろと探しても情報がほとんどない。
ようやく出てきたモスクワからの情報では、三つの村が事実上全壊し、家庭の暖炉まで粉々に壊れているらしい。これは相当な地震である。
しかし、いつもなら救援隊がすぐに乗り込むにもかかわらず、このニュースは日本ではほとんど取り扱われていない。当該国を除いて最も近い位置にある国は日本であるのだから、すぐにでも救援隊を送り込んでほしいものである。
間違いなく、現在のロシアにとってこのあたりはお荷物になっているに違いない。首都から数千キロ離れた、ましてや過疎地で大地震が起こっても今のロシアではどうしようもないであろう。こういうときに日本が救援したというような既成事実を作っていくことが、北方四島の奪還にとっても意味があるような気がするのだが。
話は大きくそれるが、、、
結局のところ、ある国とある国が対峙している状態では、領土問題というのは政治家が国民に訴える上で意味を持つものであろう。敵国ソ連に取られている地域を奪還したいというのはそれだけで愛国心を高ぶらせるに十分である。今や、ソ連が崩壊し、ロシア経済がBRICsの一国と騒がれている状況下において、ロシアに敵対心を持つわけにはいかない。すると、政治家にとっては、もう北方領土で愛国心を高めるということも必要のないことなのかもしれない。
そんなことはさておき、今まだ寒いであろうカムチャッカ半島の北部において、暖炉がないというのは大変な問題である。なんとかしてあげたいものである。
でもこのニュースはもうこの国から消えるような気がする。。。
(引用始)
カムチャツカでM7・7 複数の村で被害
米地質調査所(USGS)によると、ロシア極東のカムチャツカ半島北部で、21日午後零時25分(日本時間同日午前8時25分)ごろ、マグニチュード(M)7・7の地震があった。震源地は同地方の中心都市ペトロパブロフスクカムチャツキーの北方約1000キロで、震源の深さは43キロ。
ロシア非常事態省当局者はAP通信に対し、複数の村で被害が報告されており、同省職員がヘリコプターで調査に向かっていると語った。
同通信が地元メディアの報道として伝えたところによると、海岸沿いのティリチキ村では学校や病院、空港などの建物が部分的に壊れたり全壊。送電や暖房システムに被害が出ており、けが人も出ているという。
米太平洋津波警報センター(ハワイ)は、日本への津波の影響はないとしている。
在ウラジオストク日本総領事館によると、ペトロパブロフスクカムチャツキーに日本語教師や留学生ら邦人9人が住んでいるが、被害はなかった。(共同)
(共同通信) - 4月21日12時11分更新
3つの村が全壊=カムチャツカ地震
【モスクワ22日時事】22日のインタファクス通信によると、カムチャツカ半島で21日起きた強い地震により、半島北部・コリャク自治管区のハイリノなど3つの村が事実上全壊した。住民が衛星電話で伝えた。家庭の暖炉まで粉々に壊れたという。
(時事通信) - 4月22日17時1分更新
(引用終)