W杯は心臓発作を増加させる!
どうもワールドカップ期間中には心臓発作が増えるようだ。
先日、出場もしていない中国でワールドカップを観戦していた6人が既に死亡しているということをぼやいたが(参照:「W杯徹夜観戦で6人突然死」)、どうも事態は中国だけではないようである。2002年は出場していないスイスで心臓発作が60%も増えているとのことである。今年はスイスが出場しているので、スイスでも調査してもらいたいものである。
また、ドイツで応急処置キットが配られるということについてもぼやいたが(参照:「ワールドカップベイビーが激減!?」)、現実的にキットが必要であるということも、このニュースを見てようやく理解できた。(もっとも、キットの中に入れるものが違うような気がするが)
しかし、ワールドカップが心臓発作の原因になるよりは、離婚の原因になったり、ワールドカップベイビーの原因になる方がまだマシなような気がしないでもない。。。
(引用)
W杯は心臓発作を増加させる!
[ 2006年06月22日 05時21分 ]
[ケルン 19日 ロイター] サッカーのW杯は人々に歓喜と失望をもたらす。離婚の原因にさえなるが、医師によると、試合のスリルが、比喩ではなく本当に、心臓を止めてしまうこともあるという。
過去の調査では、サッカーの国際大会の際に、とくにハラハラさせられる試合中、心臓発作が起きる件数が増加することが明らかになっている。
今W杯中、FIFA(国際サッカー連盟)から委託された研究者たちは、ドイツ全国から、試合観戦中に心臓発作を起こした患者から血液サンプルを集め、血液を凝固させるストレス・ホルモンの痕跡を調べる。
また試合会場で発作を起こした人のサンプルを集め、自宅で観戦していた人とストレス・ホルモンのレベルを比較し、実際に観戦したほうが高いかどうかを調べる。
研究者の一人、ミュンヘン・ルートヴィッヒ・マクシミリアンズ大学のデヴィッド・レイストナー氏は「患者たちに発作が起きたとき、何をしていたのかを詳細に聞き取ります。試合経緯をラジオで追っていたのか、テレビで見ていたのか、試合中か、その後の解説を聞いていたのかなどを聞き取る予定です」と説明した。
「今のところ、送られてくるサンプルの数は、ドイツの試合がある日が多いですね」
最初の結果は10月に発表される。
1998年の調査では、この年のW杯、イングランドがPK戦でアルゼンチンに敗れた日から3日で心臓発作の件数が25%、増加した。
また2002年、日韓共同主催のW杯では、スイスで調査が実施された。同国は出場していなかったにもかかわらず、大会期間中、心臓発作が60%も増加した。
この調査の結果、2004年の欧州大会では各スタジアムに心臓発作の緊急医療キットを備えるよう勧告がなされた。