出生率低下を食い止めるために「もっとセックスを」
いきなりの過激なタイトル、どこの国かと思えば、なんと我らが日本の話のようである。
家族計画協会が16歳から49歳の男女を対象に行った調査によると、31%が「特定の理由はないが、1カ月以上セックスをしていない」と解答したらしい。
おいおい、「16歳から」ってのは調査対象として適当なのか。もちろん法律上(女性は)結婚できる年齢だから間違ってはいないのだが。晩婚化している現代社会において「法律上結婚できる」というのと「実際結婚している」というのは別問題であろう。(別にこのワタクシが結婚していないからぼやいている訳ではない、あしからず)
それにしても、「日本人のセックスの回数は平均年45回(8.11日に1回)。世界の平均は103回(3.54日に1回)で、調査対象国41カ国の中で最低だ」という調査結果も驚きである。
このワタクシの友人でブラジル人と結婚した男がいる。彼の日常生活は聞くも涙である。奥さんのブラジル人が彼に精をつけるための料理ばかりを作り、世界平均以上の回数で要求され、それを拒むと離婚をチラつかされるらしい。そして、どうもそれがブラジルの常識らしい。(さすが!)
しかし、、、この記事に少し疑問を持たざるをえない。
家族計画協会の調査方法は判らないが、出生率低下という切り口から調査すると(要するに夫婦間での回数)、結果はこうかもしれないが、「子供は夫婦でなくても作ってよい」という文化が浸透したら出生率は勝手に上がるような気がしてならない。もちろん暴言ではあるが、本当に少子化が行き着くところまで行ってしまえば、そのような社会にしないといけないのではないのだろうか。(福祉制度も充実しているという前提ではあるが)
他の国はまだしも、日本という社会・文化においては、結婚がスタートではなくゴールになっている気がしてならない。結婚というゴールテープを切ってしまうと、そのあとはそれまでの努力が嘘のように休息モードに入ってしまう。
もっとも、このワタクシにはゴールテープすら見えないのだが。動物的本能は衰えていないはずなのに。。。
(参考サイト)
「児童手当のために出産を遅らせる母親たち」
(関連書籍)
Amazon.co.jp:パリの女は産んでいる―“恋愛大国フランス”に子供が増えた理由: 本
(引用)
出生率低下を食い止めるために「もっとセックスを」
[ 2006年06月23日 03時43分 ]
[東京 21日 ロイター] もっとセックスを。
出生率低下を食い止めるために、ある専門家がこんな提言をしている。
家族計画協会(JFPA)の北村邦夫常務理事は日本の英字紙「ジャパン・タイムズ」に「要するに日本人はセックスをしていないんです」と語った。
JFPAが16歳から49歳の男女936人を対象に行った調査によると、31%が「特定の理由はないが、1カ月以上セックスをしていない」を解答した。「セックスレス」として知られる現象だ。
北村氏は「補助金と福祉プログラムも重要ですが、セックスレスもこの問題で極めて重要なポイントです」と語った。
女性が一生の間に出産する子どもの平均人数である出生率は、日本の場合、昨年、史上最低の1.25に低下した。人口統計学者によると、人口が減らないためには2.1の出生率が必要だという。
コンドームメーカー「デュレックス」が昨年、行った調査によると、日本人のセックスの回数は平均年45回。世界の平均は103回で、調査対象国41カ国の中で最低だ。
北村氏によると、日本人男性の多くがワーカホリックで、仕事でストレスを抱えすぎているため、セックスをするエネルギーが残っていないという。また一方で、なんの理由もなく定期的にセックスをしないカップルが多い。
JFPAの調査によると、あまりセックスをしないと回答した人々の44%が、異性と関係を持つことは「非常に退屈」もしくは「退屈」と回答している。
北村氏のアドバイスは、カップルはお互いにもっと話し合うべきだということ。
「私たちの中にある動物的本能、つまり生殖をもたらすのは、異性との相互関係なのです」
コメント (2)
命中率の問題であり、発射回数の問題ではないと思うのです。さらに言えば、経済情勢や社会情勢の問題であり、回数の問題ではないように思うのです。
かく言うこの私、子供は一人だけしかいません。きちんと育てられるのは、私のような勝手な人には、1人が限界だなあ、と、思いましたから。(^^ゞ
ちなみに、子供を産む年齢は、最近は、ほぼ二極化しています。できちゃった婚の方々は、概ね若くして結婚し、子供を産む一方、晩婚の方々は、言うまでもありません。
私は、別の意味で、日本の将来を心配しています。
投稿者: よっこ | 2006年08月27日 18:39
日時: 2006年08月27日 18:39
よっこ様、
コメントありがとうございます。
このワタクシ、てっきり発射回数の問題だと思っておりました。
確かに、「経済情勢や社会情勢の問題であり、回数の問題ではない」ということですね。
まだまだ未熟者でした。
投稿者: Aonori | 2006年08月30日 07:42
日時: 2006年08月30日 07:42