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「ミイラ」扱いされた皮膚病患者

  岩手県内にある大学の男子学生(20)が、アルバイト先の書店で顔や腕を包帯で覆った皮膚病患者の写真を隠し撮りし、インターネットに「ミイラが来店」などと中傷する書き込みを繰り返していたことが分かったらしい。

 多分大多数の人間が同じ感情を抱いているとは思うのだが、このワタクシも、この件に関しては、激しい怒りを感じざるを得ない。
 現時点で既にあっちこっちでこの学生は非難され、姓名、大学名、バイト先、住所まで明らかにされている。そして、9割9分9厘がこの学生糾弾してるような状況である。
 
 色々な意見があるもので、「インターネット時代ではネット上に書いたことでも責任を持て」とか、「こんな学生が生まれる社会環境(教育など)」を憂うものとか、人によっては「この学生を晒し者にするのも問題だ」というのもある。
 あまり色々な意見があり過ぎて、正直言って、この学生のどこが問題なのか判らなくなってきた。。。

 少し話を摩り替えて、この学生がバイト先にきた絶世の美女を隠し撮りし、「クレオパトラが来店」という書き込みをしていたら、これだけの話になっていただろうか?
 多分、これだけの大きな話題にはなっていないであろう。
 それは、「美女」とされることは良いことだ、という前提があるからだであろう。(本人が自分が美女であることを欠点であると悩んでいたら話は別であるが。ちなみにこのワタクシはあまりにハンサムであることをいつも悩んでいる。。。)
 
 社会的に、「ミイラ=良くない」、「美女=良い」というのが通念となっているから、この学生は糾弾されたわけである。要するに、社会性の欠如が一番の問題のような気がする。
 さらに、(社会的)弱者を盗撮して、こっそりネットに掲載するというのも社会性の欠如であると言えよう。
 その社会性というのは、社会に属していれば、成長の過程で、教育(学校教育のみならず、近隣との付き合いとか、その他諸々の教育全般)という名のもとで身に付くはずで、この学生にはそれが付いていなかったという訳である。

 そうなると、この学生は、インターネットがこの世に無くても、同じことを友人に語ったりしていたに違いない。そんな社会性の欠如した人間が就職しても、何をしても、このままでは通用しないであろう。
 インターネット上で掲載されたことから、「インターネット時代になったからこんな事ができるようになった」という意見が多いが、インターネットがあってもなくても、こんなヤツはいるだろうし、ネットが無くても、度が過ぎたら別の形で糾弾されるはずである。
 この皮膚病患者を晒し者にした結果、この学生は自分が最も晒し者になったわけである。ネット社会になっているだけに、今までとは考えられないくらいの人の前で晒し者にはなったとはいえ、すぐに忘れ去られるだろし、この学生から遠く離れた人からすると、今までの他のこのような事件とは何も変わっていなくて、本人にツバを吐き掛けにいくことも簡単にはできない。

 インターネット社会だからどうのこうのではなく、そもそも人間の根幹に関わる部分で社会性が欠如しているヤツは、現代に突然現れた訳ではなく、2000年前にもいたはずである。
 
 ここまで糾弾されたこの学生の将来性も心配ではあるが、社会性が欠如していてイラクで捕まった兄ちゃんと一緒で、先のことは自分で考えてもらうしかないような気がする。
 このワタクシの持っている社会性からすると、今この学生の将来性を考えてあげられるほど、彼の行った行為を冷静に見ることはできない。(このワタクシの社会性が社会に合ったものかどうかは知らないが。。。)

*途中で何を書いているのか判らなくなった。。。
 、、、というのは、今は無き盲目の歌手でこのワタクシも大好きなレイ・チャールズのあの独特の歌い方を模した(チャカした?)ような人形があったが、レイ・チャールズはそれを自分で見ることはできない。
 しかし、そのことを糾弾した人はいただろうか?
 金持ち相手にはそういうことを考えないのだろうか?
 これも社会性なのか。。。
 有名人なら構わないという人がいるなら、その人の社会性を疑いたい。 

 なぜこの学生は糾弾されているのだろう?
 そういうこのワタクシも、この学生を糾弾したくて仕方ないのだ。 なぜだ?


(引用)
イザ!:皮膚病患者を「ミイラ」 SNS巻き込み閉鎖騒ぎ -話題!ニュース
 岩手県内にある大学の元水泳部員の男子学生(20)が、アルバイト先の書店で顔や腕を包帯で覆った皮膚病患者の写真を隠し撮りし、インターネットに「ミイラが来店」などと中傷する書き込みを繰り返していたことが17日、分かった。同じ悩みを抱える患者らからの抗議メールを受け、水泳部のホームページが閉鎖に追い込まれたほか、大学側にも抗議が殺到。学生から事情を聴き、厳重注意を行ったという。
 学生のバイト先の近くには、重度の皮膚病治療で名の知られる総合病院があり、撮影されたのは、そこに入院する患者の外出時の姿とみられる。大学側などによると、書き込みは7月9日に2度行われた。バイト先の書店を訪れた患者の写真を携帯電話のカメラで撮影した上で公開し、「ミイラが来店」「刺激臭を観測…くせぇ」などと中傷した。
 書き込みが、会員登録型のソーシャル・ネットワーキング・サービスで行われたことから個人が特定され、巨大掲示板群などを介して批判の声が広がった。
 抗議のメールを受け、水泳部は7月27日付で「元部員の軽はずみな言動でご迷惑をかけた」などとする謝罪文を掲載し、ホームページを閉鎖。大学は28日に学生を呼び出し、「学生として、人として不適切な行為」などと学部長名義で注意した。
<産経新聞>
(引用終)





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コメント (3)

私設秘書:

このガキ、一体どうゆう育てられ方してきたんだ?これからこんなのが沢山、世の中に供給されてくるかと思うと憂欝になります。。。

一言二言:

「クレオパトラ」と「ミイラ」は比較できないと思います。

なぜなら、美女=主観であり、ミイラはあくまでも客観に基づいた過剰な表現であったからです。

同じ学生として、大変憂うべきニュースなのですが、一方でこういった人が多いのも現実です。正直、「学生」だからってことはないと思います。

脱線しましたが、ここまで反響をえた理由の一つは、彼が「晒した」対象が、特定の個人ではなく、「個人の特定のできない皮膚病患者」だったからこそではないでしょうか。自他ともに美女というのはなかなかいませんが、皮膚病患者は数百人といます。この学生自身が個人にこだわること亡く、皮膚病患者であるということ自体を笑い者にしたことで、全国の皮膚病患者の反感を買ったのだと私は考えます。

おばか としかいいようがありません・・・。

私設秘書さま、

>一体どうゆう育てられ方してきたんだ?

 、、、というのはちょっと違っていて、彼らを育てたのは、彼らより先にオッサンになった我々が選挙で選んだ政治家が作った社会なのではないでしょうか。


一言二言さま、
 
>ここまで反響をえた理由の一つは、彼が「晒した」対象が、特定の個人ではなく、「個人の特定のできない皮膚病患者」だったからこそではないでしょうか。自他ともに美女というのはなかなかいませんが、皮膚病患者は数百人といます。この学生自身が個人にこだわること亡く、皮膚病患者であるということ自体を笑い者にしたことで、全国の皮膚病患者の反感を買ったのだと私は考えます。

 、、、の部分で、疑問がすっきりしました。
 コメントありがとうございます。

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