世界最小の国に日韓領土問題を思う
世界最小の国が売りに出されているらしい。
このワタクシ、世界中のほとんどの国に行ったと自負してきたのだが(参照:「Pancho de AONORI FLYING HIGH」)、恥ずかしながら、このシーランド公国には行ったことがなかったどころが、存在すら知らなかった。多分、上を飛行したことは恐ろしい回数あると思うのだが。
しかし、情報から想像する限り、この国(?)には、それなりの歴史と文化が存在するようである。
さらに、「シーランド公国 - Wikipedia」でもうちょっと調べてみた。
なんと、1978年にはクーデター騒ぎまであり、西ドイツ国内に亡命政府までできたという。
面白いのは、シーランド公国と西ドイツで外交問題が起こったときに、イギリス政府が仲介を「嫌だ」と断ったために、西ドイツ政府が外交官まで派遣したという事実である。
さらに、西川きよし師匠がこの国の伯爵だったとは。。。
いずれにしても、この国はれっきとしてイギリスの領海内にある。
その国が勝手に独立を主張しているにもかかわらず、いくら使い道がなくて軍事的脅威もないとはいえ、放置しているイギリスもたいしたもんである。
一方、日本の周りにも領土問題はたくさんあるが、特に韓国との間でも使い道のないような島でもめているのが事実である。
もちろん、どちらも国際的に承認された国家なので領海という問題があるのだが、このニュースを見た後では、なんとなくちっぽけな争いのような気がしてきた。
もっとも、愛国心が高まった状態では、絶対渡せない領土ではあるのだが。。。
(関連エントリー)
「韓国の竹島実効支配と日本の弱腰外交」
(引用)
「世界最小の国、売ります」王子が語る | エキサイトニュース
[ 2007年01月10日 00時46分 ]
[ロンドン 8日 ロイター] 売ります:世界最小の国(独自の国旗、切手、通貨、パスポート完備)。
嵐に揺れる独立国を統治してみたいというかたは、シーランドのマイケル王子に連絡を。それは北海に建つ、ふたつのコンクリートの塔に支えられた第二次大戦中の要塞でしかないのだが、れっきとした独立国だ。
この建造物は第二次世界大戦中ドイツの爆撃機に対する対空基地として建てられたのち放置されていたが、40年前に退役軍人のパディ・ロイ・ベイツが占拠し、家族と一緒に住みはじめた。
彼は、イギリス領海のすぐ外、イングランドの東海岸から7マイルの距離にあるこの建造物を「シーランド公国」として独立宣言を行った。
自称王子のロイは、国旗を採用し、国歌を決め、銀貨と金貨を造幣した。
英国海軍は一家を追い出そうと試み、1978年にはドイツとオランダのビジネスマンのグループが無理矢理シーランドを占領しようとしたが、彼らはどちらも撃退してきた。
「私はあそこで3日か4日のあいだ囚われ、そのあとなんとかイングランドにたどり着きました」と、ロイの息子マイケルは8日、BBCラジオに語った。
「私は父と2、3人の仲間たちと共にヘリコプターから垂らしたロープを滑り降り、武装した敵から国を取り戻しました。それは私の人生のハイライトみたいなものです」
マイケル王子(85歳の父は現在スペインに住んでいる)によれば、家族は「普通の不動産よりちょっと多くが欲しい、自治権が欲しい」クライアントを持つ不動産屋から接触されてきたそうだ。
現在54歳の王子は、シーランドで生活する喜びは何かと尋ねられて、「近所はとても静かです。素晴らしい海の眺めがあります」と答えた。
「他に世界中のいかなる国の管轄にもありません」と、彼はそこがオンライン賭博またはオフショア金融のベースになる可能性を示唆して述べた。
王子は、シーランドを家と船とのあいだと言い、それが世界で最も絵になる国ではないと認めた。それぞれに8つの部屋があるふたつのコンクリートの塔だ。
「それはかなり荒涼としています」と、彼は認めた。
「しかし、暖かい中に座って、二重窓のむこうで恐ろしい天気が轟音をあげているのを見るのはかなり気持ちがいいですよ」
彼はシーランドの対価としてどれだけを期待しているのだろうか?
「様子を見ましょう」と、マイケル王子は言った。「ご希望なら誰でも話を聞きますよ」
(引用終)