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長崎新幹線(写真付)

 大学の頃、バイトで金が貯まると、全国各地を放浪していた。

 とはいえ、資金力に乏しいこのワタクシとしては、うまく鈍行を乗り継いだり、ホテル代を浮かすために夜行急行に乗ったりしていたのだが、それでも、それなりに国内をくまなく回っていたのであった。

 「江戸の敵を長崎で討つ」とは、「意外な所で、また筋違いのことで、昔のうらみをはらす(広辞苑)」ということだが、要するに、トンでもなく離れたところで、過去の恨みを晴らすようなところが語源であろう。
 まさに、このワタクシが大学に通っていた東京から長崎はトンでもなく遠かった、いや、いまでもトンでもなく遠い。

 その長崎は、このワタクシが行ったことのある世界中の恐ろしい数の都市の中で、「好きな都市」上位に入ってくる街である。
 もちろん、世界中(とまで言わなくても、日本中で良いのだが)の各都市、各町には、それぞれの歴史があり、文化があり、どこが良いとか悪いとかいう話ではない。
 しかし、長崎の場合、比較的日本史的に影響のある歴史や文化が多いことは否定できない。
 港、キリスト教、 出島、東インド会社、唐人屋敷、戦艦武蔵、原子爆弾、、、
 さらに、日本初の宝庫である。
 英字新聞、国際電信、缶詰、コーヒー、ジャガイモ、ボウリング場、、、

 そのような影響力の高い独自文化が、京や江戸から遥かに離れた一地方都市で何百年も醸成されてきたのだから、何回訪れても飽きることはない。
 だから、ある意味、大学時代の旅のほとんどは、どこに行こうとも最後は長崎に行くための旅のようであった。
 長崎の方々にとっては単なる駅である長崎駅は、江戸から数十時間掛けて訪れたこのワタクシにとっては、まさにサイハテの雰囲気を醸しだしていたし、サイハテの駅を一歩出ると、そこは半異国であった。


 その長崎に、紆余曲折の果てに新幹線が行く(のか、本当に?)。

 今時、江戸の敵を新幹線に乗って長崎に討ちに行く人はほとんどいなくて、飛行機が主流だろうが、それでも長崎までの移動時間が短くなることによって、今まで以上に、「博多の敵」や「小倉の敵」や「下関の敵」や「広島の敵」や「神戸の敵」を長崎に討ちに行く人は出てくるだろう。
 敵を討つのかどうかは別として、このワタクシの愛する長崎には、是非とも万人に訪れてもらいたいものである。


追記)
 昔、諺の由来を真面目に調べていたことがあって、「江戸の敵を長崎で討つ」の由来も調べたのだが、元々は「江戸の敵を長崎"が"討つ」だったという説に直面して驚愕。「で」と「が」では、まったく意味が違うだけに。。。





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コメント (7)

PASSER BY:

追記部分、驚きました。
「で」なら意外な所で、「が」なら筋違いの事で、といったところでしょうか笑

ひまひま:

追記)を読んで驚きました。
で、私も気になって調べてみたところ、こんなコラムを見つけましたよ。↓
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/mizusora/2003/06/21.html
あおのりさんが調べられた説と同じでしょうか?
この内容の通りだとすると、
「敵=大阪の職人」に対しての
「江戸(の職人)の敵を長崎(の職人)で討つ」と、
「江戸(の職人)の敵を長崎(の職人)が討つ」で、
あまり意味は変わらないようにも思います。

長崎といえば、私は長崎ちゃんぽんと福砂屋のカステラが好きです。

あおのり:

 確か、江戸時代に、大坂職人の篭細工が江戸で評判となり、江戸職人が花篭細工で対抗したが評判を覆せなかったものの、長崎職人がギヤマン細工の灯篭を持ち込んだところ人気はそっちに集まり、敵を討った、、、というような話だったかと。。。

ひまひま:

あおのりさま
どうも同時投稿だったようですね^^;
お勉強になりました。

あおのり:

ひまひまさま

 このワタクシ、一度長崎に3泊4日くらい滞在したのですが、全ての食事を皿うどんにしようと思って、本当に食べ続けたのですが、3日目くらいから脂汗が出てきてえらいことになってしまいました。。。

アオノリ様

私も長崎は"好きな都市”上位ですね。

"長崎ちゃんぽん愛好家”のひとりでもあります。(笑)

あおのり:

 本当に良い所ですよね。
 久々に敵を討ちに行きたくなりました。

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