あおのり世相をぼやく

　その大江戸線をこのワタクシはできる限り弁護する発言を続けていたのだが（なんせ、あまり赤字が続くようだと税金が上がることも覚悟せねばならない)、今日とんでもないことがあった。
　このワタクシの向かっていた駅は｢門前仲町｣で、春日からは８つ目である。春日から蔵前までは春日通りの下をほぼ一直線に東に向かって走り、蔵前と次の両国(蔵前・両国と相撲を連想させる駅が連続する)の間で９０度曲がり南下する。ＪＲ総武線との乗換駅である両国では人の出入りが比較的多い。
　愛読紙である○イリースポーツ(普段は宅配)を休刊日にもかかわらず春日駅で｢駅売り｣版を買い求め車内で熟読していたこのワタクシは、９０度のカーブを曲がり両国駅に着いたことは人の出入りの多さもあり、しっかり覚えている。その後しばらく走って、車内アナウンス（ワンマン運転なので車掌はいない）が、次は「森下」（森下は両国の次の駅）と言ったので、「あと二駅か」と心で思い、引き続き某在阪球団に入った新外国人投手の記事を読み耽っていたところ、「次は月島」(駅順は、森下→清澄白河→門前仲町→月島の順)とアナウンスするではないか。「いつから森下の次は月島になってん｣と思ったこのワタクシは新聞記事の続きが気になりつつも、本来の森下と次の駅である清澄白河との距離よりはかなり長い駅間距離に不安を覚えつつ、駅に着いたら駅名表示板を確認しなくては、と駅に着くのをジッと待っていた。
　果たして、駅名は「月島」であった。。。当然ながら飛び降りた。向かいのホームにはもと来た方面行きの電車が止まっている。しかし、無常にもこのワタクシが飛び降りた瞬間に扉が閉まってしまった。降りたホームでバツの悪い思いをしたこのワタクシは、「これは絶対に車内アナウンスのミスである。降り損ねたのはこのワタクシだけではない」、と辺りを見回したが、それぞれ黙々と改札に向かっている。
　やはりこのワタクシが間違えたのか。それとも他の乗客は車内アナウンスなど気にせずに駅名を見て降りて行くのか。
　このワタクシの言い分はこうである。｢清澄白河｣駅でよく運転手が乗り換えているのを見かける。（清澄白河は、木場公園の下にある車庫に向かって電車を引き込む線路を持っている。おかげで門前仲町に行きたいこのワタクシは時々｢清澄白河行き｣に乗り合わせて迷惑をこうむっている。そういうことから運転手の詰所も清澄白河にあるらしい？）　よって、運転手が変わったときにアナウンス・テープを逆方面行き用に間違ったに違いない！！すると、清澄白河の次は(本来門前仲町なのだが)森下になる。そこで運転手が気付いて本来の駅名アナウンスに戻したら、その次は月島になる。このワタクシの分析は極めて理論的である。
　が、誰も間違えた人はいないようだし、この話を聞いた全ての人が「あおのりが寝過ごしたに違いない」と言っている。。。
　誰か降り損ねた人はいませんか。