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鯨とカンガルー

 先日(と言っても数ヶ月前だが)洋行をした。初夏のニュージーランド南島と真夏のオーストラリアに訪れたのである。

 オーストラリアでは、おもしろい話を聞いた。
 ヨーロッパでは狂牛病騒動で牛肉がまったく出回っていないようであるが、代わりにオーストラリアから輸出されたカンガルーの肉やソーセージが売れているらしい。おかげでカンガルーはオーストラリアの貿易にも大きく貢献しているらしい。
 オーストラリアにどの程度のカンガルーが生息しているのかは知らないが、少なくともカンガルーといえども希少動物の一つであるとこのワタクシは理解している。
 そのカンガルーを売買するとはまったくケシカランことである。
 
 一方、日本は希少動物である鯨を食べる国として世界中から非難されている。もっとも過激な非難をしてくるのがオーストラリアである。
 実際のところ、太平洋では鯨が多過ぎて、(哺乳類で知能レベルの高い)鯨が集団自殺を図ったりもしている。ときどき北米の西海岸に大量に打ち上げられている。
 話は逸れるが、そもそも鯨問題に関しては、アメリカもケシカラン。ランプ用の油として鯨の油分だけを使用して食べれるところを大量に捨ててきたのだから。その証拠に19世紀のアメリカの冒険小説には、「鯨との格闘」が題材になっているものも多い。食べることもなく動物を捕獲(殺す)するというのはまったくもってケシカラン話である。

 今こそ、日本はオーストラリアに対して、希少動物であるカンガルーの保護を訴えるべきである。オーストラリアがそれでもビジネスライクにカンガルーを輸出するというのであれば、日本が捕鯨で非難されることはまったく筋違いである。

 今後、このワタクシは「カンガルーを守る会」を結成することにする。
 御賛同される方は、御一報を。





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コメント (3)

さおり:

カンガルーを守る会協賛!
、、、鯨も食べたい。。。

mixiのニュースから来ました。

カンガルーって希少動物なんですか? 初耳です。

オーストラリアでは、作物を荒らす野生のカンガルーをしとめる「Roo Hunter」という季節労働者を募集する求人広告が毎年新聞に載ります。

オーストラリアの象徴的な動物ではあっても、コアラやエミューやウォンバットやカモノハシやディンゴなどとは一線を画す存在なんですよ、カンガルーって。

やまぐち:

偶然たどり着きましたが、まったくその通りですね。
なんて思って読んでいたのですが、このコメント欄の人ちょっとおかしいんじゃないですか。(っていうか、非国民・・・)
カンガルーが希少動物であるかどうかなんてのはどうでもよくて、現在の日本が置かれている立場を世界に向かってどう訴えていくかということを考えないといけないときに、知識だけをひけらかすような文体っていやですね。
勝手にやってきて勝手に熱くなったのでおいとまします。
私にもカンガルーを守る会を協賛させてください。

オーストラリアの青りんごより

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