海にも陸にもクラゲが
スペインの東部では酷暑のためにクラゲが大量発生していて、海水浴客が海に入れない事態になっているらしい。
実はこのワタクシ、全然別の理由で海に入れないという事態に遭遇してしまった。
あれは今から10年近く前だが、このワタクシ、まさに今回クラゲが大発生しているカタロニア地方のバルセロナに旅に出ていた。バルセロナにはアブリルという悪友がいた。(参照:「笑わせる商社マン・N~序章 マドリッドの朝~」)
現地での行動はすべてアブリルに任せておいたのだが、これがトンでもないことを引き起こした。。。
とりあえず、毎日集合時間が21時頃なのである。
そして、飯を食いに行ったあと、連日踊りに行くことになる。クラブには、20代から30代の男女が入り乱れている。
ほとんどの客を知っているような感じのアブリルが何人かを紹介してくれるが、スペイン語もカタロニア語もできないこのワタクシには絶世の美女を紹介されてもどうしようもない。とにかく、スペイン語は、「ブエノス・ディアス」と「ブエノス・アイレス」しか知らないのである。とりあえず、「ソイ・パンチョ(ワタクシは、パンチョです)」という言葉だけを教えてもらって、オウムのように繰り返していた。すると、何人かの女性がパンチョというところで大笑いした。(詳しくは、「カリブの熱い夜」参照)
「さすが」という表現が正しいのかどうかは分からないが、、、アブリルの紹介してくれる女性は、スペイン人以外にも、コロンビア人、ベネズエラ人、などの中南米人も多数いて、かつてのスペインの勢いを感じざるを得なかったのである。アブリルは、キューバ人の彼女(後に結婚)と毎晩踊り狂っていた。
ある日、サーファーのこのワタクシは、アブリルに連れられて地中海に乗り込んだ。
海に出る前に、アブリルは妹を紹介すると言って、海水浴客が寝そべっているビーチに向かった。
付いていくと、うつ伏せに日光浴している妹を発見したアブリルが妹に声を掛けた。
そして、このワタクシを紹介し始めると、妹が立ち上がり握手を求めてきた。
立ち上がった妹は背中側だけではなく前にも何も付けていなかった。。。
あまりのショック(いや、感激か?)に動転してしまったこのワタクシは、海に出るのをやめ、近くで寝そべってずっと海水浴客のクラゲを眺めていたのであった。。。
昨年、バルセロナに久々に行ったのだが(参照:「フレンチ魂」)、何よりも先に海に向かったという事は言うまでもない。。。
(引用)
酷暑のためスペイン東部でクラゲが大量発生 | エキサイトニュース
[2006年07月28日 13時34分]
[マドリード 27日 ロイター]
うだるような酷暑が原因でスペイン東部沿岸でクラゲが大量発生、海水浴客が海に入れない事態になっている。赤十字が27日、明らかにした。
この招かれざる客は、大きいものだとディナー用の大皿ほどもあり、海水の温度が上がったためにエサのプランクトンが供給過剰になり、天敵のイルカやカメなどが減少したことが原因で大量発生した。
赤十字によると、カタロニア地方ではすでに1万人以上がクラゲに刺されて治療を受けている。
「そのうちの3分の1が、先週刺されました」
(引用終)