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さらば冥王星

 プラハで行われている国際天文学連合総会で冥王星を惑星とするかどうかで議論が紛糾しているようである。
 これを書いている時点での速報ニュースでは、冥王星は惑星から降格されてしまったようだ。

 「降格」、、、別に惑星が偉いわけでもないので、降格もクソもないとは思うのだが、とにもかくにも、冥王星は惑星ではなくなってしまうようだ。
 惑星ではなくなってしまう冥王星は、教育においても注目度が下がるであろうし、徐々に人々から忘れ去られるに違いない。
 冥王星(プルート)にちなんで、ミッキーマウスの犬の名前が付けられたことや、核燃料にプルトニウムという名が付けられたことが、せめてもの救いなのかもしれない。

 
 実は、このワタクシ、こう見えても、子供の頃は真面目な天体少年であった。
 毎日のように星座図と星空を睨めっこしては、その日の星の位置を確認していたのであった。
 
 小学校の頃、ノストラダムスの大予言がベストセラーになったのだが、ちょうど時を同じくして、このワタクシは新聞紙上に「海王星と冥王星の位置が20年間逆転する」という記事を発見したのであった。そして、1979年、このワタクシが小学校を卒業する一ヶ月前に、確かに、冥王星と海王星の位置は逆転した。次に位置が逆転するのは、2231年と書いてあったので、天体少年のこのワタクシは、偶然両惑星が逆転する時代に生まれてなんてラッキーだ、と思ったものである。(しかし、このニュースに気付いた人はあまりいなかったようだ)
 卒業式のときに「20年後再び海王星と冥王星の位置が元に戻るときにまた会おう」なんてキザなセリフを吐いたのだが、友人は「そのときには地球は滅亡直前だよ」と答えたものであった。
 12歳のときの20年後とはとてつもない将来だし、想像もつかないほどの未来であった。ノストラダムスの「人類滅亡」に感化されてはいたものの、残された20年間に対するおぼろげな夢と希望だけは大きかった。
 やがてノストラダムスブームも去り、惑星の順番は誰に聞いても冥王星が一番最後であった。これでは冥王星が浮かばれないと思ったものである。
 
 1999年、人類は滅亡するどころか繁栄を続けていた。
 ノストラダムスが嘘つき呼ばわりされる中、新聞の片隅に、「海王星と冥王星の位置が逆転」という記事を見つけた。(しかし、このニュースに気付いた人もあまりいなかったようだ)
 そのとき、小学生の自分がフラッシュバックした。
 あれから20年、、、経ってしまった。。。
 そこには、星空を見上げることもなく、夢も希望も失った一人のオッサンがいた。


 冥王星は、ひっそりと最も遠い惑星に戻ってしまい、そして今では惑星でもなくなってしまうようだ。
 さらば冥王星。。。 





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コメント (6)

赤ムーミン:

私も79年の事は覚えてますよ。水・金・地・火・木・土・天・冥・海だなとかいって。

そんなことより、宇宙戦艦ヤマト(1作目)のガミラス星太陽系前線基地だって冥王星にあったんだし、なくなるのはさびしいよ。。。

 確かに、地球人が勝手に惑星にしたり、惑星にするのを止めたり、ある意味身勝手なものです。
 冥王星人の意見も聞いてみたいものです。

私設秘書:

ワタクシも冥王星で思い出すのは宇宙戦艦ヤマトです。ガミラスの前線基地がありアメーバみたいな冥王星人が居たなというのが思い出されます。しかし今回の決定で冥王星を惑星から除外することになったようだが世の中の話題に全くと言っていいほど上ってないのが悲しいですな。一般の日本人には彼の星が惑星だろうが衛星だろうが関係ないのでしょう。もしかしたら冥王星の存在すら知らない人が大多数なのかもしれませんね。。。

 たまたま惑星の定義問題が盛り上がっている今ならまだしも、すぐにこの話題は忘れ去られるでしょう。
 ある星が惑星かどうかなんてことは実はどうでもよくて、少なくとも我々の日常には惑星ではない、太陽と月の方が重要でしょう。

起動逆転のニュースは、覚えております。
でも、正確な年代は、ここを読んで知りました。
天文学には詳しくない私ですが、もしかして、冥王星は、小惑星と同じ扱い??・・・と、思ったら、そうでもないらしくて、ま、いいかあ。(天体少年たちには、そうも言えないのかもですが) 
私にとって、冥王星とは何だったのだろう。はるか、太陽系の端の・・・と、思う、ロマンの世界?  日常とは関係ないとも思える天体の定義を、世界中から集まって決めた、そういう世界があるということを、多くの人、とりあえずは、子供たちに認識してもらう・・・それが、私の、役割かなあと、思っています。こういう意見を言う自分が、少々居心地が悪いけれど。。。(笑)

よっこ様、
 
>私にとって、冥王星とは何だったのだろう
 
 多分、ほとんどの人にとって冥王星とは何でも無かったのではないでしょうか。たまたまこのニュースがホットなので、何かを考えた人はいるかと思いますが、やはり、すぐに宇宙の彼方に忘れ去られると思います。
 そんなことを思って書いたのが、この「さらば冥王星」でした。

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