操縦席で記念撮影
ロンドン発関西空港行きの日本航空の機長が、客室乗務員を操縦席に座らせ記念撮影までしていたということである。
(引用)
機長が操縦席で記念撮影=飛行中に客室乗務員を座らせる-日航
(時事通信社 - 03月12日 11:10)
ロンドン・ヒースロー空港発関西国際空港行きの日航機で昨年12月、飛行中に機長(45)が客室乗務員(28)を操縦席に座らせ、デジカメで記念撮影していたことが12日、分かった。日航は「軽率な行為だった」として、同乗していた副操縦士を含む3人を所属長の厳重注意とした。
日航によると、記念撮影していたのは日航422便ボーイング777-200ER型機(乗客乗員計190人)の機長。シベリア上空約10000メートルを飛行中、飲み物を差し入れた客室乗務員を操縦席に招き入れ、撮影を勧めたという。
機長のデジカメで撮影した際、客室乗務員は機長席に座り、ポーズを取って軽く操縦桿(かん)に触れるなどした。当時は自動操縦で飛行していたが、日航はデジカメの使用を含め「運航に影響はなかった」としている。
[時事通信社]
(引用終)
今回の事の善悪は別として、幸か不幸か恐ろしい回数飛行機に乗ってしまう人生を今までのところ送ってきた(参照:「Pancho de AONORI FLYING HIGH」)このワタクシとしては、操縦席に普通に入れた「あの頃」が懐かしくてしかたがない。
日本航空でも、シベリア上空の数時間をコックピット内で機長の解説付で過ごしたこともあるし、エア・カナダでは操縦席に座ったままニューヨークに着陸したことがある。
飛行機の場合、前方が見える席はコックピットしかないので、文字通り特等席であった。ニューヨークの場合は、空港の混雑で着陸が遅れたため、夕暮れのマンハッタン上空を二周も旋回するというおまけ付きであった。
一昨年、アメリカの国内のプロペラ機で、機長がコックピットの扉を開け放したまま飛行機を飛ばしたので少々感動したのだが、昔はこんなことは普通であったし、コックピット内での記念撮影は日常茶飯事であった。
同時多発テロ以降、コックピットを開け放つなんてのはあり得ないことになってしまったが、これは時代の流れなので仕方がない。
飛行機が一部の悪者のおかげで安全な乗り物でなくなってしまったのは非常に残念であるが、そうなってしまった以上、航空会社側としては最大限の配慮を心掛けてもらいたいものである。
しかし、本件どうして発覚したのだろう?
客からの垂れ込みであればもう少し早く判っていたと思われるだけに、この行為(好意?)をネタに客室乗務員に近寄った機長に嫌気をさした客室乗務員側の垂れ込みのような気がする。
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