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警察の仕事って

 三連休の初日の土曜日の朝、このワタクシはメチャメチャ急いでいた。
 9時半までに静岡県の御殿場に到着しないといけないのであった。

 家を出たのが6時半。
 通常は3時間も余裕を持っていれば、1時間くらいお釣りが来るものである。
 しかしながら、前回の三連休のときには茨城の霞ヶ浦方面に向かっていたこのワタクシは、自分の行く方向とは反対の静岡方面がトンでもない混み方をしているのをナビで見ていた。
 また、ラジオの交通情報でも、「東名高速下りは三連休の行楽の車で25キロほど渋滞しています」なんて言っていたのも覚えていた。
 
 家から一番近い首都高速の入り口までは5分くらい掛かる。
 通常その5分の間に、ナビの渋滞情報をつぶさに確認して、「首都高速の環状線をどっち向きに回るか」とか「一番近い入り口よりも次の入り口まで一般道で行ったほうが実は混まずに早いかも」なんてことを検討するのである。
 この日も、いつもと同様に、ナビから得られる情報を元に御殿場までのルートを立案していた。
 何事もなければ、家から一番近い「首都高速西神田」入口から高速に入り、「竹橋JCT→環状内回り→谷町JCT→渋谷線→東名東京→東名御殿場」というアホでも判るルートである。
 ところが、なんと、世界中の道路が空いていてもここだけはいつも混んでいるという、最初の難関である「竹橋JCT」がいきなり渋滞だ。
 そこで、家から一番近い「西神田」ではなく、「竹橋JCT」を超えた先の「代官町」から首都高速に入ることにした。
 ちなみに、渋谷線は「高樹町」から東名高速に繋がるところまで完全に渋滞している。さらに、東名高速に至っては、東京料金所から神奈川県の「厚木」まで約25キロ渋滞している。つまり、「高樹町」から「厚木」まで40キロほど渋滞していることになる。
 渋滞通過に2時間程度掛かりそうだ。
 3時間の余裕は間違ってはいなかった。

 とりあえず皇居の脇にある「代官町」入口に向かった。
 我が家から「代官町」に行くには、東京ドームの北側にぶち当たったあと、右か左に曲がったあと、次の道で左か右に曲がり東京ドームに沿って南下したあと皇居の方に向かうことになる。(要するにこの野球場が完全に行く手を遮っていて邪魔で仕方がない、おっとそんなことはどうでもよかった)
 このワタクシは、東京ドームの北側にぶち当たったところで右に曲がった。右か左かは、そのときの右折もしくは左折レーンの車の列の長さで決めている。どっちにしても邪魔な野球場を迂回するために曲がっているだけなのでどっちに曲がろうが大差はない。
 次の道で左に曲がった。この辺りは休日の都心ということもありほとんど車は走っていない。
 外堀に出たところで、再び右に曲がった。「外堀通り」を少しだけ走ったあと「目白通り」との交差点で再度左折すれば、あとは一直線で皇居に突き当たる。


 はっきり言ってここまでの話はこれからの話に何の関係もない。。。


 問題は、「外堀通り」と「目白通り」の交差点である。
 この、いわゆる一つの「飯田橋交差点」は、千代田区・文京区・新宿区の境にあり、さながらアメリカのコロラド・ユタ・ニューメキシコ・アリゾナの各州が直角に交わっている「フォー・コーナーズ」ならぬ「スリー・コーナーズ」のような様相を呈している。(それは言い過ぎか)



 この交差点では、そもそも放射状の5方向から道が集まっている上に、側道が入り組んでいて非常にややこしい。
 このワタクシが走ってきた「外堀通り」からは、直接「目白通り」には入れずに、交差点の手前で斜めに左折し、外堀に掛かる橋(=飯田橋)を超えたところで「目白通り」にも斜めに進入するようになっている。つまり、本来なら直角二等辺三角形の直角を作っている二辺を通るところを、長い辺の方を通るわけである。
 よって、「目白通り」に入るときには、「目白通り」本線上を走ってくる比較的にスピードの速い車に注意しながら慎重に車を進めないといけない。
 当然ながらその場所には「止まれ」の標識が立っている。もっとも、「止まれ」の標識がなくても止まらないヤツはいないと思われる。止まらないヤツは、よっぽど無鉄砲なヤツか単なるアホかのどちらかである。

 このワタクシが、二等辺三角形の長い辺を進んでいるときに前に一台車が走っていた。
 な、な、なんと、この車の運転手、よっぽど無鉄砲なヤツか単なるアホであった。。。
 いきなり、一時停止せずに本線に突っ込んだのである。
 幸い、早朝ということもあり、本線上に車が走っておらず何事もなかった。
 このワタクシは、当然ながら一旦停止して本線を確認してから本線に入った。もっとも、本線にはこれまた車がいなかったので、前の車にちょっと遅れて本線に入ったような感じである。
 このワタクシが本線に入ったとほぼ同じくらいのタイミングで、左側からヘッドライトをハイビームにした車が近付いてきた。
 「もう外は明るいで」と思いながら、このワタクシは先を急いだ。
 先を急ぎながらも、御殿場への代替ルートはないかということを考えていた。40キロ近いノロノロ運転は是非とも避けたい。

 すると、突然、後方から右翼の街宣車のような声が聞こえてきた。
 「前の車すぐに停車しなさい」
 普段なら何が起こったのかをUターンしてでも確認に行くのだが、今回に限ってはとにかく時間がタイトだったので、「朝っぱらからうるさいヤツらだ」と思いつつも先を急いだ。
 すると、これまたヘッドライトをハイビームにした車が猛スピードでやってきて、このワタクシの車に停止を命じた。パトカーだった。
 パトカーに「止まれ」と言われたら、とりあえず止まるしかない。
 とにかく時間がタイトなので、「何でんねん?」とこちらから車を降りてパトカーに近付いていった。(これがアメリカなら、両手を挙げずに警察に近付いていったら、その時点で射殺されていただろう。。。)
 警察は、「あなたは一時停止をしませんでした」と言う。
 「アホな、一時停止しなかったのは前の車やろ」とこのワタクシ。
 「確かに、前の車も停止しませんでしたが、あなたもしていません」と警察。
 ここでこのワタクシは、この交渉をどう展開しようか一瞬迷った。つまり、「一時停止をしたことを主張し続ける」か、「どうして前の車を捕まえようとしないのかを罵る」かのどちらで攻めるのか迷ったのである。とりあえず、こちらの正当性を主張することにした。
 「アホか。こっちは年がら年中この道を通っているし、アンタらが隠れてることも知っている。そんなとこでわざわざ違反しまっかいな。おまけにこっちは、免許取ってから20年以上ほぼ毎日車に乗っているけど無事故無違反やで」
 「それとも、アンタらのいう一時停止は、停止線で3分くらい止まれということなんか。それなら最初から信号つけなはれ」
 「アンタら二人が隠れているために税金を使うくらいなら、黙って24時間働いてくれる信号を付けたほうがこの東京都の財政難においては効率的やろ、ちゃうか」
 「それにだ、この休日の朝の6時半に側道に隠れるような仕事がプロフェッショナルの仕事なのか。オレがアンタらなら、そんな自分の仕事にプライドが持てないような仕事なんて絶対にしたくない。野球でいうなら、直球で勝負できないから、全球ビンボールを投げてるようなもんやで」
 警官は何かを言いたがっているが、こっちももう止まらない。
 「それから、この道路上見てみろ。何台違法駐車してまんねん。止まっている車は無視して、真面目に法を守って運転している車を止めるとは、アンタらの仕事ってどんな仕事やねん」
 「文句あったら、今すぐ公務執行妨害で逮捕しなはれ」
 「オタクら警察が、法を守っているヤツを間違って捕まえても、今の法律なら裁判しないとこっちの罪は消せまへんのや。こっちはこの冤罪を裁判の場で是非とも暴きたい。今すぐ逮捕しなはれ」
 大声で怒鳴りすぎて声が出なくなってきた。
 「いや、その、そんなつもりでは」と警官。
 「ほな、どんなつもりやねん」とこのワタクシ。
 「ただ安全運転してもらおうと思って注意を。。。」
 「なんで安全運転しているヤツがもっと注意しないといけないのだ、アンタらが止めないといけないのは前を走ってた車やろ」

 喉が痛い。
 そろそろ話をまとめに入るか。
 「色々言わせてもらいましたけど、警察が常に我々が安全運転するために注意をしてくれるというのは非常にありがたいことです。その点については何の文句もないし、感謝してし過ぎることはありません」
 「おまけに、警察だけでなく一般の企業でも、現場の人々がこれだけ苦労しているのに、偉い人はふんぞり返っている上に時々不祥事を起こすものです。現場の人がかわいそうで仕方ありません」
 「そう言っていただいて恐縮です」と警官
 「で、そろそろ行ってもいいですか。先を急いでいるもんで」とこのワタクシ。
 「どうぞ。お気を付けて。それに、すぐに違法駐車には対処いたします。ありがとうございました」と警官。
 「なんの、なんの」


 御殿場に着いたのは、9時35分であった。。。


(関連エントリー)
 「近頃の警察(ぱんちょな恋の物語)
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