各国の英語力
日本人ほど、自国民の英語力を必要以上に卑下している民族も珍しい。
これは、多分、戦後のアメリカ一辺倒、英語一辺倒の教育の賜物であろう。
世界的には、「英語なんて高が外国語なんだから。。。」とできなくて当然という前提で使っている民族も多い。
頭にくるのが、そういう国の連中に限って、(ヘタでも)捨て身で話しまくるもんだから、上手く聞こえてしまったり、上手くなくても主導権を取ったりしてしまうわけである。
一方、出しゃばらず、言葉なくしても相手の意を汲むことを文化の柱としている日本人は、世界的に類稀な英文法力を持っているにもかかわらず、国際社会において言葉を発することはほとんどない。
いずれにしても、日本人の英文法力はすごいものがあることは間違いない。
その証拠に、英語で「4番目」というときは「4th」ということはたいていの人が知っている。「5番目」は「5th」である。
では、「3番目」は何だろう?
ヘタをすると、「4番目」や「5番目」以上に「3rd」という言葉の方が知られているかもしれない。
昨年、所用でドイツのフランクフルトにある米国系高級ホテルの高いフロアでの会議に出たときに、妙な表示に気が付いた。
昔苦労してフランス語を勉強したこのワタクシからすると、この表示のフランス語にもケチは付けたいのだが、とりあえず、英語に関しては明らかな間違いである。
「43th」は「43rd」でないといけないはずである、本来の文法では。
しかし、世界有数の金融都市のフランクフルトの米国系高級ホテルですらこんなもんである。
英語教育の何が問題なのかはよくは判らないが、実は、問題は、日本文化の奥ゆかしさと野蛮な英国人の言葉を起源にする英語がマッチしていないということだけではないのか。
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