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ボストン春巻事件

 このワタクシ、大の点心好きである。
 いや、実際には、大の餃子好き、大の春巻好きと言ったほうが正しいかもしれない。

 ちょうど今から20年前にカナダに渡って行ったとき(参照:「あれ以来」)、このワタクシが住んでいたモントリオールには、日本人なんてほとんどおらず、その結果、日本食屋がほとんどなかった。
 このワタクシ、食べ物に関しては、超が100個くらい付く保守的で、子供の頃に口に入れたことのないようなものはいまだに食べることができない。「食べることができない」と言い切るのは少々大袈裟だが、接待されたときに出されて食べないといけないような状況を除けば、自分で注文することは決してない。
 だから、アレルギーのある牛乳やチーズ以外でも、キムチなどは、保守的であるがゆえに絶対に食べない食品である。
 だから、日本食がほとんどない北アメリカの都市で、このワタクシは中華料理屋に行くことが異常に多かった。中華料理屋では、とりあえず、炒飯、焼きそば、餃子、春巻など食えるものばかりである。(こちらも参照:「キエフの中華料理店とイタリア料理店」)

 そして、数ヶ月に一度ニューヨークに日本食を買出しに行くのであった。ちなみに、モントリオールから国境まで約1時間半。国境の南はもうニューヨーク州である。もっとも、マンハッタンまでは、そこから延々と南下しないといけないが。。。
 結果的に、その後数年にわたってカナダとアメリカを東奔西走し(いや、右往左往だったかもしれない)、メジャーリーグの全ての球場とマイナーリーグの半分くらいの球場に行くことになるのだが(NHLのアイスホッケーアリーナにも全て行ってしまった)、初めてニューヨークに買出しに行ったときに、どうせなら初めてのアメリカ観光を野球と絡めようと考えた。
 まず、モントリオールからワシントンまで飛行機で飛び、ボルチモアへ(オリオールズ)。
 その後アムトラックで北上し、フィラデルフィアへ(フィリーズ)。
 そして、ニューヨークに(メッツとヤンキース)。
 シメは、ボストンだ(レッドソックス)。

 旅は順調だった。
 野球を堪能し、ニューヨークで食料と本の買出しも無事終え、ボストンに入った。
 ボストンでは、とりあえず、一番の観光名所である「ボストン茶会事件」の現場を観光し、たまたま目に付いた中華料理屋で夕飯を食べることにした。
 このワタクシは、いつもの通り、「春巻、6個」と注文した。
 店員が、「ホワット?」とシャウトしている。
 どうも訛りの強いニューイングランド人には、このワタクシのきれいなカナダ英語が理解できないらしい。(というよりも、このワタクシは、場所柄、カナダではフランス語しか話していなかったので、多分こちらの英語の問題だろうが。。。)
 「だから、春巻6個だ」
 「ホワット?」
 また「ホワット?」だ。
 そこで、メニューの春巻の文字を指して、ナプキンに「6」と書いた。
 「本気か、お前?」と店員。
 「もちろん、本気だ」とこのワタクシ。
 そして、奥に去っていた。
 、、、と思ったら、別の店員を連れてきて、そいつが聞いた。
 「誰か友達でもいるのか?」
 「いない」
 余計なお世話である。
 「本当に春巻6個食べるのか?」
 「そうだ。早く作ってくれ」
 その後、店員二人でやり取りがあった後、
 「判った」と一人が言った。
 そして、去って行こうとするので、
 「おいおい、ちょっと待て」とこのワタクシ。
 「まだ何かあるのか?」と店員。
 「春巻だけってわけにはいかんだろう。春巻以外に、炒飯と焼き餃子だ」
 「ホワット?」再び店員が叫ぶ。
 また「ホワット?」かい。
 今度は先回りして、
 「本気だぞ」と言っておいた。
 相手にはしてられないと言った顔をして店員は去っていった。

 数分後、ビッグマックのようなサイズの春巻6個がテーブルに並べられた。
 「ホワット?」
 叫んでいたのはこのワタクシだった。。。


(関連エントリー)
 大リーグ観戦ツアーに関する詳細は、「ヒッチハイク」を参照ください。

 「あれ以来
 「キエフの中華料理店とイタリア料理店





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コメント (2)

lin28:

あれは天津のある食品会社から輸入されている春巻きに間違いない。。。

あおのり:

lin28さま

 なるほど、そういうことですか。
 20年も前から活躍していたとは。。。

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