あおのり世相をぼやく

　レンタカーで夕張市に入ると、いきなり目に飛び込んできたのがこれ。

　近付いてみた。
　観覧車だけかと思いきや、立派な遊園地だった。

　まったく人の気配がない。

　「満車」の看板が寂しく立て掛けられていた。
　しかし、満車になったことはあるのだろうか？　

　とりあえず、中をのぞいてみよう。

　むむむ、ひょっとすると営業しているのか？

　やはりしていなかった。。。　

　ちなみに値段はこうだ。

　係の人もいないので、金も払わずに中に突入してみると、結構立派な遊園地であることが判った。

　どういう訳か、人もいないのに松山千春のＣＤがエンドレスで流れている。
　ひょっとすると熊除けかもしれないと思ってはみたが、人がいないのだから熊が来ても困らないという考えから、この思いは撤回した。いずれにしても、千春がエンドレスで歌っているのが、哀愁に追い打ちをかけるのであった。。。

　なんてことを考えていたら、向こうから人がやってきた。
　ちょうど熊のことを考えていたからかもしれないが、一瞬熊に見えてしまったのは誠に失礼であったかもしれない。
　地元の人だろうか。

　無断で立ち入っているので、見つからないようにすぐに撤退した。

　少し進むと、こんな廃墟を見つけた。

　先を進む。
　いきなり「世界のはくせい館」ときたもんだ。

　「ＳＬ館」も「石炭博物館」もあるぞ。

　駅がある。

　一応どこかに繋がっているようだ。

　石炭博物館はかなり立派そうだ。
　中を見学する時間がないのが残念。。。

　しかし、石炭の露頭は外から見ることができた。(露頭って何？)

　炭鉱の中も見学できるようだ。

　どこにでもこういう観光客はいるもんだ。。。

　そんなことを考えていたら、用をたしたくなって、大きな目印のトイレに向かった。

　
　出すものを出して、すっきりしたところで先を急ぐ。

　夕張のコミュニティバス。

　神社か？

　夕張市役所

　ここから先はキネマ街道らしい。

　いきなりジミー登場。

　こっちは黒澤監督か。

　ここにも看板。

　こっちにも。

　寅さんも登場。

　バーグマンにヘップバーンも。

　羽柴秀吉さんまでもが。。。

　そして、夕張といえばメロンだった。

　で、そのメロン直売所ですごいものを発見した！

　写真が幾つか掲示してあるのだが、もうちょっと近付いてみると、、、
　な、な、なんと、先ほどの遊園地で地元の人と思った男性と、石炭博物館の前でポーズを取っていた男性が写っているではあ～りませんか。(左端は店員のお兄さん)

　夕張駅。

　一日９本。

　日ハム対阪神の試合時間が迫ってきた。

　札幌に戻る道すがら、千歳空港に着陸しようとする飛行機を見つけた。

　あれっ、夕張市内で一銭も使っていないぞ。。。

追記)
　ここに写真を並べたテーマパークや遊園地を作ってしまったことに賛否はあると思うものの、駆け足で通り過ぎた夕張は、是非とももう一度ゆっくりと訪れたいようなところであった。

　石炭に関する資料館などを見ることで、世界有数の大国に日本が発展していく中で、この街の果たした役割が、一時期かもしれないが、非常に大きいものがあったということを改めて考えることができた。
　人々が全国からやって来て、ここで働き、ここで暮らし、そして、時代と共に人々は再び去って行った。もちろん、それは夕張だけではない。
　この移り変わりを、社会の変化とか産業構造の変化という、学者が使うような言葉だけで片付けてしまうのは、あまりに切ない。
　かといって、このワタクシが何かをできるわけではないが。