二岡の三本塁打に思う(2)
先日二岡の三本塁打についてぼやいた(参考:「二岡の三本塁打に思う」)ばかりだが、05月02日の阪神対読売戦(甲子園)を見ていて、ぼやいたことが現実のものとなるのを実感せざるを得なかった。
(四回表、一死一塁、打者清水の場面 得点は0-0)
清水の打った打球はライト後方へ飛んだもののフェンスの前で濱中がキャッチ。
これが入っていれば読売は二点先制できていたはずである。
(五回表、無死一、二塁 打者二岡の場面 得点は1-0)
二岡の打った打球は、これまたライト後方へ。濱中はフェンスにくっついてなんとかキャッチ。
これも入っていれば逆転三点本塁打。
ちなみに、テレビに映っていた原監督の顔は「うぎょ、あれが入らないのか。。。」という顔をしていた。
ところが、今日の甲子園はいつもの浜風ではなく、ホームから外野方向に風が吹いていたので、「あれが入らないのか」ではなく、「風がなければ凡フライだった」である。
選手、監督ともそういう体感の中で野球をやっているということは、ある意味恐ろしいことである。
試合結果はこの話にはどうでも良いことだが、阪神の関本が甲子園の一番深いところにぶち込んでサヨナラ勝ち。
読売は、昨年までのホームラン狙いのチームから小技狙いに変えているようだが、彼らの球場(参考:扇堂さん)では狙ってなくても入ってしまうのが問題である。(あの球場でなら)ホームランを打てる選手がツナギのサインを出されて嬉しいはずはない。(別に仁志のことを言っているわけではない) 最初はバントのサインに従っているクリーンアップも、四回も五回もサインを出されればやる気をなくすに違いない。チームプレーなんて生易しいものではなく、結局は適材適所と同意語のはずである。
本当に技の野球をやるなら、タダで貰った他チームの主軸や、前年の日本一チームの主軸は必要ないのではないのか。別にクリーンアップにまで小技狙いの選手を配置しろと言っている訳ではない。打てるはずの選手は取ってこなくてもいたはずである(記憶が間違っていなければ)。
おっと、読売のことはどうでもよかった。
話を元に戻すと、結局、二岡の三発は参考記録にしろとまでは言わないが、それでマスコミが大騒ぎするのはやめていただきたい。(読売ファンが騒ぐのは当然の権利であるが)
コメント (3)
初めまして、ミクシからたどり着きました。
私は読売も阪神も結構好きな珍しいプロ野球ファンです。
とても面白い記事だったので思わずレスしてしましました^^
マウンド形状や芝種類等、球場ごとのハード面での差異ってのは、
いろいろな意味で見てるファンを楽しませてくれてると思います。
特に外野フェンスの形状ってのは、予測不能な物語を演出してくれますね。
昨日の金本の3塁打にしても、清水がクッションボールをあんなふうにミスったのは
まさに甲子園ならではのプレーでしたし。
そういう意味では、私はどういう形状の球場が理想的であるか、という
思いはありません。むしろ色々あったほうが面白いなぁと思います。
やってる選手は大変でしょうが、プロですから「弘法筆を選ばず」の精神で
全てのプロ野球選手にプレイして欲しいですね~♪
ところで、リンク先の2つの球場を重ねた図、これも非常に面白いですね~!
作った方を尊敬してしまいました^^
この図みて思ったんですが、フェンスの形状の違いで出来たスペース、
まさに旧ラッキーゾーンの形にそっくり!!
それを発見して、何か不思議な思いになりました。
投稿者: パワプロ好き | 2006年05月03日 16:09
日時: 2006年05月03日 16:09
パワプロ好きさま、
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、「弘法筆を選ばず」ですね~。ただちょっと、東京ドームは狭すぎるような気が。。。
それと、ホントにラッキーゾーンと同じですね。こちらも不思議な気分になりました。
投稿者: Aonori | 2006年05月04日 07:52
日時: 2006年05月04日 07:52
野球に限らず、スポーツは、理科系・実験系が求めるような厳密さとは大きく異なる感じがします。
スキージャンプの風、コースによってまったく条件の異なるマラソン、記録が出やすいと堂々と言葉にされるスケートリンク、材質すらひとつに決まっていないテニスコートetc。ゴルフコースなんてそもそも似たようなものすらないのに、日本ゴルフ史上でもっとも少ない打数で廻ったなんて比較に何の意味があるのかと。
個人的には「筆を選ばず」でなく、認められたルール内において、諸条件に違いがあることを前提に、どう戦えばかつ確率が上がるか、どうすれば興行として映えるか、それを考えるのが弘法(というか監督やGMや選手個々人)の仕事かなあと思います。
いずれにせよ記録は、もちろん一つ一つは立派なものではありますが、「興行を面白くする一要素」以上の厳密さを求めてはいけないのでしょう。
投稿者: 野村 | 2006年05月04日 10:30
日時: 2006年05月04日 10:30