これからの東北楽天ゴールデンイーグルス
このワタクシが楽天ゴールデンイーグルスをブログで酷評したのはいまだに記憶に新しい。(参考:「ああ楽天。。。」)
あれから三ヶ月、、、仙台に乗り込んだ。我々阪神ファンが三勝を目論んで乗り込んだ楽天戦である。
三連戦の試合結果については周知のとおりなので、あえて触れたくはないが、、、阪神が43残塁という快挙を成し遂げ負け越した。
さて、試合結果の話題はここまでとして、、、
仙台だが、正直言ってはるか昔ロッテが球場を使っていたことくらいしか思い浮かばないし、このワタクシにとって日本の大都会では最も縁の無かった都市である。今までは仙台に行っても観光なんてしなかったので、今回初めて青葉城址を見て、初めて伊達政宗像を見た。(野球チームができると、どこでも行ってしまう自分が怖い。。。)
このワタクシ、熱烈な阪神ファンであるが、純粋な一野球ファンでもある。だから日本では高校野球であろうが大学野球であろうが社会人野球であろうが少年野球であろうが、近くでやっていれば見に行ってしまう。アメリカに行っても、メジャーのみならず、出張先で野球があるかぎり行ってしまう(アイスホッケーもそうだが、ホッケーの話は別途)。四国リーグをまだ観戦できていないのが自分としては恥ずかしいかぎりである。
大学の頃(20年くらい前)から、プロ野球界が東京と大阪の間にしかチームがないことを憂っていた。あの頃、首都圏と近畿圏の間以外にあるチームは広島しかなかったし、パリーグにいたっては、三球団が首都圏、三球団が近畿圏という有様であった。
日本の大都市を考えたとき、せめて一チームは札幌、一チームは仙台、一チームは福岡辺りに動かせないのか、と考えていた。別にこのワタクシが考えたからといってどうでもよいことであり、その当時のバブル経済化の日本においては、人口100万人~200万人程度の都市に魅力を感じなかったのかもしれない。
しばらくするとホークスが福岡に行き、それからかなりの時間が経ったが、札幌にも仙台にもチームができた。
札幌、ここはどこからどう見ても(不幸にして)東京のコピーのような都市である。あの頃、札幌で読売ファン以外を発見するのは至難の業であった。それが今は、「読売、何それ?」という状況で、タクシーに乗っても通(ツウ)の運転手さんとは、「昨日の小笠原のファールチップは復活の兆しですよ」なんて話題で盛り上がってしまう。
仙台、会う人会う人が、「待ちに待ってようやく来てくれたチームですよ。応援しないわけが無い」と言っている。球場の収容人員が若干少ないということもあるが、それなりに観客を集めているようだし、球場内での諸々の企画は12球団で最もファンを飽きさせないようなものである。
さすがに、これ以上小さい都市には興行上チームはできないような気がするが、四国にも一チームできてほしいというのがこのワタクシの願いである。四県庁所在地を本拠地として持ち回りで試合をするとかいうことはできないのかな~。。。
阪神を強くする土台を作った野村監督だから言うわけではないが、ここのところの楽天の野球は非常に面白い。(三ヶ月前の暴言を謝りたい)
阪神三連戦では、阪神ファンにとっては馴染みの「一人一殺」投手リレーを見ることができた(おかげで試合時間が長くなるのがタマに瑕だが)。
そのあとの読売戦でも、読売のパウエルのボークでランナーが三塁に進んだ瞬間、次の投球をスクイズである(失敗には終わったが)。
一点をなんとかして取りにいき、その一点をなんとかして守る野球を久々に見た気がする。
こういう野球を続けていることが功を奏し始めたのか、ここのところの楽天の野球は面白いし、現実的に勝ち数が増えてきた。
(もっとも、阪神の場合は、「野村の考え」を理解できた選手がいなかったが。楽天がそうならないことを祈りたい)
我々阪神ファン(=主に関西人)が球場を「ネタ」の披露の場と考えているのと比べると、ヤジもまだ洗練されていないような気がするが、仙台市民と東北魂が付いているかぎり、楽天ゴールデンイーグルスの未来は明るい(と思う)。
追記)
それにしても、三連戦の初戦は(阪神にいた)沖原のサヨナラヒット、三戦目は(阪神にいた)関川の決勝打、投げては(阪神にいた)吉田にひねられた。。。
沖原や関川のヒーローインタビューを見ていると、阪神が勝ったような気がしてならない。
(参考記事引用)
野村監督「師弟対決」一矢、6月パ首位
2006年6月20日(火) 9時51分 日刊スポーツ
<楽天4-2ヤクルト>19日◇神宮
楽天野村監督が「師弟対決」最終戦で一矢報いた。交流戦Vを狙うヤクルトに序盤からリードを保ち、5投手を繰り出す、お得意の小刻み継投で4-2と快勝。ヤクルトが敗れたため、試合のなかった初代王者ロッテの交流戦2年連続優勝が決まった。ロッテは残り1試合に勝つか引き分けで単独Vとなる。ヤクルトが20日の日本ハム戦に勝ち、ロッテが阪神に敗れれば同率Vとなる。優勝チームには賞金5000万円(2チームなら折半)が贈られる。
阪神、巨人に勝ち越した勢いで交流戦絶好調だったヤクルトをものみ込んだ。5戦全敗だった古田ヤクルトに最終戦で一矢報いた野村監督は「そんなさびしい話してくれんなよ」と知らん顔。終わってみれば新打線も、細かい継投も、代打策もズバリ。「プレーオフのチャンスですね」。試合前、リップサービスした古田兼任監督のうらやむ声が聞こえそうなほどの、師匠の強い勝ちっぷりだった。
「新助っ人打線」が最初から機能した。初回、4番フェルナンデスがキングタイの18号2ランで先制。3回には、3番に起用した新外国人バレントが適時二塁打を放った。愛きょうのある顔が映画「ミスター・ビーン」の主役にそっくりなことから、ベンチに帰ると「ナイスバッティング、ビーン!」と新しいニックネームで盛大に歓迎を受けた。「対応力はある。まあ、そこそこやってくれるでしょ」。合流直後に結果を出した左の大砲に、辛口の野村監督も合格点だ。
この日は無安打に終わったが巧打の1番リックを加えて、3人の外国人を初めて先発オーダーに並べた。ヤクルトが誇る3外国人顔負け? の新打線に「フェルナンデスはすでに相手の脅威。ヤクルトの3人だって顔を見れば恐怖だけど、実際に穴はある」。5人の継投で、反撃はラロッカの2ランのみに封じた。
最終回のダメ押し点に強さを感じさせた。先発を外れていた3割打者・高須の代打適時打だった。「あの時点でベンチに高須が残っていた。1人戦力が入ると厚みが出る。今後はオーダーを組むのが難しいなあ」という、ぜいたくな悩みまで口をつく。シーズン中の緊急補強によって、戦力整備が進んでいる。バレントの加入で、貧打の楽天打線が、今後ますます手ごわくなりそうだ。
6月に限れば、10勝7敗はリーグ単独首位だ。それでも3連勝がまだ1度もないのが不思議。3連勝へ実に8度目のチャレンジ。レベルアップした交流戦の最終戦は、巨人に勝って締めくくる。
[ 6月20日 9時51分 更新 ]