なぜ銅が盗まれるのか?
チリでは、赤銅の価格が上昇をみせていることから電話および電力のケーブルを盗む事件が続出しており、当局が懸念を示しているとのことである。
実は、数ヶ月前に、銅様ならぬ同様の記事を中国のニュースでも見つけたのだが(以下の「引用」参照)、そのときは、少女の銅像の足の部分だけを残して銅製の胴体が持ち去られたという事実の方に唖然として、ぼやくことはなかったのである。
しかし、今回はこのチリのニュースと同時に、なんと日本でも同じような事件が起こっていることが判明。これは、ぼやかざるをえない。。。
一説によると、オリンピックに向けて建設ラッシュが続く中国での需要が多い、との話もあるのだが、中国国内での盗難はまだしも、日本や、ましてやチリの銅まで北京に行っているとは考えにくい。
単純に銅の価格の高騰だけが原因だとしても、過去の経験からすると、同時多発的に各国でニュースになるケースは少ない。
これは、相当な裏組織が動いている可能性が高い。
「あおのり世相をぼやく」では、引き続き「銅」を追うことにする。
しかし、電線や電話線で一儲けできるのであれば、、、やってみない手はないか。。。
(関連サイト)
「フィリピンペソが儲かるらしい??」
(引用)
銅の価格高騰で電話・電気ケーブル盗難続出 チリ | エキサイトニュース
[ 2006年09月13日 17時52分 ]
[サンティアゴ 12日 ロイター] チリでは、赤銅の価格が過去3年で5倍の上昇をみせていることから電話および電力のケーブルを盗む事件が続出しており、当局が懸念を示している。
電気通信大臣のパブロ・ベロは11日、闇市場で販売する目的で銅ケーブルの盗難が爆発的に増加していると述べた。
最近の鋼の価格は1ポンドあたりおよそ3ドル40セント程度(401円)。今年の初めには1ポンドあたり4ドル(472円)近くになったこともあった。2003年には1ポンドあたり70セント程度だった。
ベロは、「これ(盗難)は急激に増加しています。 そして、大勢の人に影響をおよぼします。私たちのエネルギーと遠距離通信サービスを犯罪者に引き渡すことはできません」と、ケーブル泥棒への刑罰を強化する案を議員たちと話し合った後、記者に語った。
チリの主力有線電話サービス会社テレフォニカチリは先週、今年ケーブル窃盗対策に費やされる金額がおよそ550万ドル(およそ6億4691万円)で、少なくとも50万人の固定線利用者に影響をおよぼすだろうと発表した。
Yahoo!ニュース - 時事通信 - 埋設銅線1200メートル盗難=重さ8トン、870万円相当-兵庫
12日午前6時半ごろ、兵庫県高砂市荒井町新浜の造成中の公園で、マンホールのふたが開けられ、埋設されている銅製電気ケーブル約1200メートル(重さ約8トン、約870万円相当)がなくなっているのを作業員が見つけ、110番した。県警高砂署は、窃盗事件として調べている。
(時事通信) - 9月12日22時1分更新
杭州:銅高騰で「彫刻の盗難多発」警察ついに懸賞金 2006/03/07(火) 20:09:07 [中国情報局]
浙江省・杭州市で、銅像の盗難・破壊が多発している。地元の警察は、銅価格が高騰していることを受けて、転売目的の犯行ではないかとみて捜査を進めている。6日付で中国新聞社が伝えた。
盗まれた銅像のうち1体は、貼沙河のほとりにある城東公園にあったもの。少女をかたどったもので、身長は約180センチメートルと大型だ。足の部分だけを残して、持ち去られた。
警察では、複数人による犯行とみて、懸賞金2万元をかけて犯人の行方を追っている。犯行日時は2006年2月27日とみられている。
同市では、このほかにも、06年1月に銅像10体が部分的に持ち去られる事件も発生している。
電話線ドロボー多発、銅の高騰で転売目的か? 2006/06/06(火) 17:06:30 [中国情報局]
北京市大興区にある瀛海鎮で、4日未明から約11時間に渡って電話が通じなくなる騒ぎがあった。5日付で北京晨報が伝えた。
電話が不通になったのは、瀛海鎮にある北京市電信公司の太和電話局が管轄する約600世帯。4日午前2時ごろから電話が通じなくなり、同日13時になって復旧した。地上約3メートルの高さにある電線が約1キロメートルに渡って切り取られていたという。
銅価格が高騰していることから、電話線の中にある銅線を転売する目的で何者が持ち去ったと見られる。太和局の管内では電話線の盗難が多発しているが、今回が最も影響が大きかったという。警察などで犯人の行方を追っている。
(引用終)