なぜ銅が盗まれるのか?(2)
つい先日、チリや中国や日本の銅が盗まれているということをぼやいたところだが(参照:「なぜ銅が盗まれるのか?」)、フランスでも銅が盗まれているようである。
フランスの場合は、約550メートルの銅製の電話ケーブルが盗まれ、電話をかけられなくなってしまっているらしい。そういう意味では、中国の事件とよく似ている。また、電車の信号機に使われていた銅まで盗まれてしまったというから少し厄介である。(というか、盗みはイカンのである)
どの記事でも「銅の価格が急騰している」という事だけで済まされているが、本当にそうなのだろうか?
この手の事件というのは、たいてい(言葉は悪いが)開発途上国で起こるものだと思っていた。(参照:「フィリピンペソが儲かるらしい??」)
この銅の盗難は、判っているだけでもフランスや日本という超先進国でも起こってしまっている。
(先日もぼやいたとおり)どうも世界的に何か不穏な動きがあるような気がしてならない。
引き続き、「あおのり世相をぼやく」では、「銅」を追っていくことにする。
(引用)
電話ケーブルが盗まれ「音信不通」になった村 | エキサイトニュース
[ 2006年09月16日 10時02分 ]
[ストラスブール(フランス) 14日 ロイター] フランス西部にある2つの村で木曜日、約550メートルの銅製の電話ケーブルが何者かによって盗まれてしまい、住民たちが電話をかけられなくなってしまうという事件が発生した。
現在の銅の価格は昨年と比べると約2倍以上となっているため、それを売りさばいて一儲けしようとする泥棒の数がフランスで増加している。
窃盗団の手口は、地中に埋められたケーブルを掘り起こして盗み出すというもの。フランス・テレコムによると、盗まれたのは総重量1000kg以上の銅製のケーブルで、被害総額は数万ユーロになるという。
今回被害にあった2つの村では、金曜日までに修復作業が完了する予定となっている。
水曜日には、パリ~ボルドー間の路線で電車の信号機に使用されていた銅のケーブルが盗まれてしまい、列車の運行が一時ストップする事件が発生していた。
(引用終)