恐婚族
中国の都市部で、結婚に対して恐怖を感じる人々が増えつつあるらしい。
他の国ならまだしも、人口のピラミッドが逆ピラミッド型に近く極端にイビツな中国では、結婚する人が減るというのは問題であろう。
(引用)
中国都市部で「結婚恐怖族」が出現
結婚に対して恐怖を感じる人々が、中国の都市部で次第に増えつつあり、結婚に対してますます断固とした態度をとるようになっている。彼らは愛情に乏しいわけではない。結婚に対する恐怖から、結婚にしり込みしているのだ。このような人々は「恐婚族(結婚恐怖族)」と呼ばれている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 「恐婚族」が結婚を恐れる原因はさまざまだ。平凡な結婚生活のなかで、結婚前のロマンチックさがすり減ってしまうのではないかと恐れる人もいれば、日に日に高くなる「住宅価格」、「結婚費用」に直面し、相手の幸せを保障できないことを恐れる人もいる。また、自分に対してまったく自信がなく、「長期的な関係を続けていくことができない。結婚は自分にも相手にも害を与えるものだ」と考える人もいる。
「恐婚族」の出現によって、社会では彼らの心理的健康に対してだけでなく、社会環境全体に対しても憂慮の声が上がった。心理カウンセラーは「恐婚族」に共通した特徴として、「深く考えすぎ」、「将来起こる問題を早くから心配している」などをあげる。実際、結婚への恐怖は心理的な病の1つとも言える。このほか社会には、DNA親子鑑定、婚姻契約、自家用車にGPSを設置するなど配偶者への監視、結婚「探偵」など、結婚への信用を低下させるような出来事が氾濫している。また、未婚での同居なども、若者に結婚への神秘さを薄れさせる原因のひとつだ。このような社会環境の中で、本当に心理的準備ができてから結婚する人はますます少なくなってきている。
「人民網 4/5」
(引用終)
こういう記事を見かけるたびに、書いてある情報をパクって、自らの独身の理由を正当化しようとするこのワタクシである。
そして、「みんな結婚しないし、、、」と、子供の言い訳のように、一部の出来事を「みんな」と称しては、自己防衛に走っている今日この頃である。
この記事は、あくまでも中国の国内の記事(の翻訳)なのだが、ここに列挙された結婚に対する恐怖の理由は、日本人でも口にしそうな理由ばかりである。
多分、このあたりは、世界的に同じようなものなのだろう。
しかし、これらの理由に加え、日本人的には、「既婚男性の境遇」が挙げられるはずである。
結婚して数ヶ月も経てば、彼らは、昼飯の定食代の値段は切り詰め、趣味のゴルフに行く回数も減り、そもそも付き合いが悪くなる。
そして、大抵の既婚男性は、結婚生活の不満を口にする。それが夫の美徳であるかのように。
それでは、結婚なんて怖くなろうというものである。
若いなら怖いもの知らずで結婚できるのかもしれないが、この年にもなると、清水の舞台から飛び込むような気持ち(参照:「清水の舞台から飛び降りるとどうなるのか?(あおのり世相をぼやく)」)で意を決しないと結婚はできないものなのだろう。(参照:「一瞬の勇気(ぱんちょな恋の物語)」)
ところで、記事は「本当に心理的準備ができてから結婚する人はますます少なくなってきている」と締めくくられているが、そもそも心理的準備ができてから結婚した人なんているのだろうか?