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19年間の眠りから覚めた男

 19年間も昏睡状態だったポーランド人の男の意識が回復したところ、社会はとてつもなく変化して凄いことになっていたらしい。(そらそうよ。。。)

 彼は、1988年に電車に撥ねられて以来ずっと昏睡状態であったというのである。1988年といえばこのワタクシが童貞を奪われた年である。おっと、そんなことはどうでもよかった。。。
 その頃、共産党が政権を握っていたポーランドでは、店には紅茶と酢しかなく、肉は配給制で、石油を手にするためにどこでも列ができていたらしい。
 それが目が覚めてみると、街には物が溢れ帰り、道行く人は誰もが携帯電話を持っていて政治批判を堂々としているのだから驚きである。

 確かに、19年と言えば相当な長い年月である。
 回復したことの方が不思議である。
 彼の回復には、妻の献身的な努力があったらしい。
 19年間毎日嘆き悲しみ、祈り続けたという妻は、この間夫が床ずれしないように1時間毎に体を動かしていたいうのである。(単純に計算しても、19年*365日*24時間=166,440回もか。。。)
 「見舞いに来た人は誰もが、いつ死ぬのだ?」と聞き続けたものの、遂に彼は回復したわけである。

 19年間の眠りも、妻の献身的な介護も、映画になってもおかしくないような話である。
 こういう話を聞くと、このワタクシがのんべんだらりと過ごした19年間が悔やまれてならない。。。


(関連エントリー)
 「失恋して28年間森にいた男(あおのり世相をぼやく)
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(引用)
Ananova:09:08 Monday 4th June 2007
Pole wakes up from 19 year coma

A Polish man has woken up from a coma after 19 years to find the Communist party no longer in power and food no longer rationed.
Railway worker Jan Grzebski, 65, fell into a coma after he was hit by a train in 1988, reports Polish TV.
"Now I see people on the streets with mobile phones and there are so many goods in the shops it makes my head spin," he told Polish television.
When Mr Grzebski had his accident Poland was still ruled by its last communist leader, Wojciech Jaruzelski.
"When I went into a coma there was only tea and vinegar in the shops, meat was rationed and huge petrol queues were everywhere," Mr Grzebski said.
"What amazes me today is all these people who walk around with their mobile phones and never stop moaning. I've got nothing to complain about."
He credits his survival to his wife, Gertruda. Doctors gave him only two or three years to live after the accident.
"It was Gertruda that saved me, and I'll never forget it," Mr Grzebski told news channel TVN24.
Mrs Grzebski is reported to have moved her husband every hour to prevent bed sores.
"I cried a lot, and I prayed a lot," Mrs Grzebski said on Polsat television. "Those who came to see us kept asking: 'When is he going to die?' But he's not dead."
(引用終)





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