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イチモツ

 昨晩(と言ってもついさっきのことだが)の神宮球場。
 ヤクルト対阪神の結果は、ここに書くほどのことでもないので割愛する。

 さて、9月の終わりともなれば、ナイター観戦はかなり涼しいものを感じる時期である。
 おまけに昨晩の試合中は小雨が断続的に降り続いていたので、どちらかと言えば寒く感じるくらいであった。(決して、寒いのは試合内容ではない)

 そのせいか、何回かトイレに駆け込むことになった。
 人の多く集まるところでは、トイレは混むものではあるが、特に昨晩は混んでいたような気がする。
 トイレの外まで列が連なっていて、用をたすまでに数分待たされる有様である。
 ようやくこのワタクシが便器の前に立つと、お父さんに連れてこられた3~4歳の女の子が便器の周りというか男性が一列に並んでいる後ろをウロチョロしている。
 どうやらお父さんは、このワタクシの便器の横にある個室に入っているようであった。
 一番端の便器を使っていたこのワタクシの左側に約1メートルほどのスペースがあり、その向こう側に個室が3つほど並んでいた。
 大人の男性で混み合っているので、ウロチョロする場をなくした女の子は、このワタクシの用をたしている便器と個室の間のスペースに入り込んできた。

 いくら3~4歳の子供とはいえ、女性の真横で用をたすのは非常に気になるものである。
 おまけに、彼女の目の位置がこのワタクシのイチモツとほぼ同じ位置くらいなのだ。
 やることのない彼女は、何を思ったのか、このワタクシの方をジッと見ている。

 そして、突然、彼女は大きな声を出した。
 「おおきいぃ~」
 あまりに声が大きかったので、一方向に向かって用をたしているほぼ全員がこのワタクシの方を向いた。
 そして、世の男性が全てそう判断するように、彼らも即座に「何について大きい」と言っているのかをすぐに判断したようであった。
 つまり、彼女が指しているものは、このワタクシのイチモツ以外にありえない。

 実際に大きいかどうかは別として(いや、大きいのだが)、女性にいきなり「おおきいぃ~」とシャウトされ、おまけに男性陣の視線を一度に浴びるのは恥ずかしいものである。
 いや、これが大人の女性と一対一の状態なら違うのかもしれないが、あの状況ではリアクションの取りようがないのである。おまけに、出るものまで止まってしまう有様だ。

 しかし、彼女は、何と比較して言っているのだろうか?
 お父さんと比較しているとしたら、お父さんもかわいそうである。
 そして、個室の中からそのお父さんが、「どうした、もう少しそこで待ってなさい」という声が聞こえるのを背に、そそくさとトイレを去ったのである。

 それにしても、なんとなくその後妙に気分がウキウキしていることは言うまでもない。
 そのせいか、いつもより野次がさえなかったような気がするが、それと阪神の敗戦とは(多分)何の関係もないことだろう。


(関連エントリー)
 「スモール・ペニス・シンドロームってこういうことか(あおのり世相をぼやく)
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コメント (2)

ツーシーム:

あおのり様

この話、大爆笑です(^-^)

あおのり:

ツーシーム殿、

 笑われても困るのです。
 これは、あくまでも、実話です!!
 再度強調しますが、あくまでも実話です!!
 
 いや、実話かもしれない。
 いやはや、実話だったらよかったんだけど。。。

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