久々のフィリピン
天安門事件の頃から、毎月のように中国に行っている。
そういう意味では、世界の中でも劇的に変化している代表のような国のこの20年をずっと見てきていることになる。
とはいえ、個別の都市になると、例えば上海は、偶然だが、1997年から2001年の間の4年間は一度もなかった。
1997年から2001年の間に、時代は20世紀から21世紀に変わっている。
ところが、このワタクシが2001年に上海に行ったとき、「こりゃ~、19世紀から21世紀にすっ飛んできたぞ」というような印象を受けた。
久々にマニラにやってきた。
フィリピンも1996~1997年頃には毎月のように訪れていた国だ。もっぱら田舎ばかりだったが。。。
ニノイ・アキノ国際空港に着陸寸前、相変わらずのバラック(「バロック」ではない)だらけの街並みが見えてきた。
飛行機は着陸して、ターミナルビルに向かう。
その時、なぜか1996年にタイムスリップした。
あの頃、まだ20代だったこのワタクシは、フィリピンで一山当てようと走り回っていたのだった。(山はなかった。。。)
飛行機が止まったターミナルビルが、あの頃と何も変わっていない。
ゲートから入国審査に向かう通路の雑踏も何も変わっていない。
入国審査場もそのままだ。
タクシーに乗って都心に向かう。
絶対に何か変わっているはずなのだが、目に付いて変わったところに気付かない。
そう、このワタクシがタイムスリップしたのではなく、何も変わっていないのだ。
中国が2世紀すっ飛んだのと同じ時間の中で、フィリピンは何も変わっていない。
う~む、しかし、そんなフィリピンが憎めないんだよな~。
今晩行くであろう、あの頃通っていた飲み屋の馴染みのフィリピーナが老けたのを見るくらいが、この国の変化なのかもしれない。。。
人のことは言えないが。。。
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