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社会奉仕活動を必修化の前に

 政府の教育再生会議は、今月とりまとめる第1次中間報告に、高校で社会奉仕活動を必修化するよう明記する方針を固めたとのことである。
 確かに、青少年期の社会奉仕活動の経験が悪いとは思わない。

 (ここで話が大きく替わるが、)我々のような中年以上のオッサンやオバハンは、事あるごとに「近頃の若いモンは、、、」ということが洋の東西を問わずお約束になっている。そして、そのお約束は太古の昔から変わっていないはずである。
 しかし、その若いモンを育てたのは、「近頃の若いモンは、、、」と言っている世代である。つまり、前の世代の影響があって次の世代に何か変化が起きるわけである。
 例えば、(無理やり分りやすい例を挙げると)プレスリーがいないのに、ビートルズが突然現れないわけである。そして、プレスリーに影響を与えた先人もいるわけである。

 今教育再生会議を仕切っている人々は、ある事を義務化するのであれば、率先してまずは自らに義務を課すべきではないのか。
 大人がやりもせず、そもそも興味もないことを強制しても、子供たちが本心から行う活動とはならないであろう。
 国会議員、都道府県会議員、そして、我々すべての大人が率先して社会奉仕活動を行う気がない限り、「美しい国」になんてなりようがない。

 いつの時代も若いモンは、大人の嘘くさい偽善は見抜いている。
 我々がそうであったように。


(「若いモン」関連)
 「お疲れさま族
 「焼き肉屋で勝手に肉を焼く女子高生
 「近頃の若いモン
 「風林火山と履修単位不足


(引用)
<教育再生会議>高校で社会奉仕活動を必修化、明記の方針
(毎日新聞 - 01月15日 03:10)
 政府の教育再生会議は14日、今月とりまとめる第1次中間報告に、高校で社会奉仕活動を必修化するよう明記する方針を固めた。安倍晋三首相の自民党総裁選の公約だった。19日に全体会議を開いて決める。学習指導要領に盛り込むかどうかなどの実施への制度作りは、その後さらに議論する。
 学校での社会奉仕活動については、森内閣の教育改革国民会議が00年、小中高校で共同生活をしながら行うことなどを提唱した。しかし「憲法が禁じる苦役につながる」との指摘や受け入れ態勢の問題があり、実施は見送られてきた。
 ところが、安倍首相は昨年の総裁選で「公の概念が大切」と大学入学の条件にボランティア体験を義務付ける考えを示し、著書「美しい国へ」で「最初は強制でも、若者に機会を与えることに意味がある」と主張。
 これをきっかけに社会奉仕活動の導入論が再浮上し、再生会議でも「奉仕の義務化が必要」(池田守男座長代理)などの意見が出て、報告に明記する方向となった。
 ただし、具体的に何をするのかは「高校や地域の清掃、校内のトイレ掃除」といった程度の議論しかされていない。既に東京都は07年からの必修化を決めている。
 一方、報告には教育委員会や学校を評価する独立行政法人など第三者機関の設置の検討も盛り込む。モデルは英国の教育水準局。サッチャー元首相の教育改革をきっかけに発足した国の機関で、イングランド地方の小中学校すべてを監査し、評定結果を公表している。
 昨年発覚した高校の履修単位不足問題で、再生会議で「教育委員会に文部科学省が指導できるようにすべきだ」との意見が出たのがきっかけだ。
 このほか、ゆとり教育を見直し公立の小中学校の授業時間数を現在より1割増やすことも明記する。
(引用終)





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コメント (1)

ゆ:

其の通りでござんす。強制は何をも生みません。

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