兵庫経済ほぼ復興?
阪神大震災で災害救助法の適用を受けた兵庫県内10市10町の2005年度実質総生産が、震災前の1993年度比0.5%減に達し、被災地経済がほぼ復興したようである。
「復興」という言葉の意味がよく判らないが、地震のあった1994年度もしくはその前の1993年度と同じ水準に戻れば良いのだろうか?
少なくとも現在までの間に干支が一周している。
他の地域の数字はよく判らないが、日本を代表する都市圏の一つが、12年も経ってまったく経済的な発展をしていないわけである。
逆に考えると、あの災害がなかったらこの間にどれだけの発展をしていたかは判らない。
このワタクシも、あの朝激震で眼を覚まし、たまたまほとんど無傷に近かったため救助活動に毛の生えたような事をやりはした。
たかだか少し本当の被災地に乗り込んだだけでも、いまだにひっくり返った高速道路や崩れ落ちた新幹線のシーンが瞼に焼き付いている。
その瓦礫の辺りから動くこともできず12年間過ごした人々のことを考えると、「復興」なんて言葉を簡単に報道で使ってほしくない。
そして、報道は毎年この時期にしか、この事を話題にしない。。。 どうも人の不幸を時々呼び起こして飯を食っている気がしてしかたがない。
(「地震」関連)
「カムチャツカでM7・7」
「地震の直後に、、、」
「孤独な香港」
(引用)
被災地経済ほぼ復興=総生産、震災前水準に-兵庫
(時事通信社 - 01月15日 17:10)
阪神大震災で災害救助法の適用を受けた神戸市など兵庫県内10市10町(合併により現在は12市)の2005年度実質総生産が震災前の1993年度比0.5%減、総額13兆10億8500万円に達し、被災地経済がほぼ復興したことが、「1.17」の震災12年を前に県が15日公表した速報値で分かった。震災時の94年度比では3.0%増だった。
[時事通信社]
(引用終)