永遠の愛の形
今ローマでは、若いカップルが「永遠の愛」を誓い、欄干の街灯に南京錠をくくりつけることが大流行しているらしい。
(引用)
<イタリア>南京錠の山は「永遠の愛」の形? ローマの橋
(毎日新聞 - 03月01日 20:11)
【ローマ】ローマ市内を流れるテベレ川のミルビオ橋で、若いカップルが「永遠の愛」を誓い、欄干の街灯に南京錠をくくりつけることが大流行している。錠の山は膨らむばかりで、「歴史的な景観が台無し」との声も上がり、市当局を悩ませている。
イタリアの人気作家フェデリコ・モッチャ氏が1年前に出版したベストセラー恋愛小説「あなたが欲しい」が引き金となった。主人公の10代の男女がこの橋で永遠の愛を誓い、街灯の柱に錠をかけ、カギは川に捨てるシーンがあり、若者が次々とまねをするようになった。その結果、1本の街灯(高さ約3メートル)に1000個近い錠が連なるまでに。カギが捨てられているので錠は簡単には外せず、増える一方だ。
ミルビオ橋は原型が紀元前109年に建立された歴史ある石橋。イタリア各紙によると、南京錠問題はローマ市議の間で「見苦しいので撤去すべきだ」(反対派)、「若い世代の愛の証しなので残すべきだ」(賛成派)と論争になり始めた。市当局は南京錠をつけられる別の構造物を新たに設けることも検討している。
作家のモッチャ氏は伊紙に「本が出版される前日に、読者が確かめにくるのではないかと思い、私が最初の南京錠をくくりつけたんだ」と““仕掛け人”であることを明かしている。
(引用終)
この記事を見て妙な違和感を覚えた。
こんなことは、日本では日常茶飯事に行われているではないか。(ひょっとして記者は日本の現状を知らないのか。。。)
違和感を覚えたのは、このワタクシは、てっきりこの「南京錠=永遠の愛」伝説は、舶来の風習だと思っていたからである。
この記事を信用する限り、ベストセラー小説が出る前にはそのような風習はなかったような感じがする。
すると、この人気作家が偶然思いついたのか。
こんなことを偶然思いつくのか?
どうも我が国の文化がパクられた気がしないでもない。
「あおのり世相をぼやく」を読んでいただいている賢明な読者の方々ならご存知のとおり、最近では、日本文化が簡単にパクられている。
いまや「じゃんけん」は世界大会まで行われていて(参照:「世界ジャンケン大会(あおのり世相をぼやく)」)、「枕投げ」までパクられようとしている(参照:「まくら合戦(あおのり世相をぼやく)」)。
数年後には、「南京錠伝説」までイタリア発の「永遠の愛の証明」として世界に伝播するかもしれない。
そうなる前に、「あおのり世相をぼやく」の英語版である「The way AONORI Sees It」にて、我が国を代表して主張をしておかないといけない。
ちなみに、「ニューヨーク版枕投げ」を「パクリだ」と叫んだら、主催者からコメントをいただいた。(参照:「Mass pillow fight(The way AONORI Sees It)」)
(余談)
このぼやきを書くにあたって、なぜ「南京」錠という中国の地名が付いているのかなのかが気になって調べてみたら、
なんと、「南京」とは「小さい」という意味だったらしい。
南京錠、南京虫、南京玉、南京豆。。。