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読売戦の視聴率と野球人気

 作家の中村文則氏が、野球人気低下を憂いて、テレビ局と球界のさらなる努力を期待している。

 「ぼやくこと」を生業としているこのワタクシとしては、とりあえずどんな文章であっても一度はうがった読み方をしてしまう(悪い?)癖がある。
 タイトルの「野球人気の低下」を読んだ瞬間に、「『野球人気の低下』やと~、、、何言うてまんねん」と思い、「これはぼやかなくてはいけない」と直感的に反応してしまった。
 しかし、よくよく読んでみると、書いてあることは概ね共感でき、突っ込みどころがあまりない。そういう意味では、半ズボンのオッサン(参照:「こんな文章で「半ズボンはダメ」と言われても。。。」、「ガッツポーズと礼儀とハンカチ王子」、「ホリエモンの食ったウニ・イクラ丼」)とは違うようだ。
 
 よって、なんとなくプロ野球ファンではなく、読売ファンの書いた感のぬぐえないこの文章については、視点を変えてぼやくことにする。

 我々関西人の阪神ファン(例として良いのかどうかは判らないが)からすると、基本的に阪神のホームゲームの中継は完全試合であった。たまに完全試合でないときもあったが、それは全国ネットされる読売戦のときであった。つまり、読売戦だけは、「完全」中継でなくなってしまうのである。こんな不合理はない。
 時代が変わり、CS放送の時代になると、その「完全中継」は関西だけではなく、全国に広がった。今から10年以上も前の話である。
 同時に、各チームの試合が概ね完全中継になってきた。つまり、世の中は、(例にして良いのかどうかは判らなかった)阪神ファンと同じように野球を楽しめるようになっているのである。読売戦もかつて以上に長い時間試合が見れるようになっている。
 つまり、今どき、試合が見れないなんて言ってるのがおかしいのである。

 問題は、(いつも同じことを書いてしまうのだが)読売というメディアが野球チームを持つ必然性である。
 読売グループの新聞社もテレビ局も、同じグループのプロ野球チームの活躍で売上げや視聴率を伸ばしてきたことは否めない。そのおかげで日本に野球文化が根付いたことも事実である。(そういう意味では、我々野球ファンは感謝しないといけない)
 それが今になって、「儲からないから中継しない」では、責任放棄としか思えない(参照:「読売戦の中継なんてどうでもいいと思っていたが。。。」)。
 半ば暴論覚悟でいつも言うのだが(参照:「「日テレ、巨人戦中継の延長取りやめ」に意義あり」)、読売グループの放送局が中継を止めるというのは、阪神電鉄が客が少ないからという理由で電車を走らせないというのと同じような気がしてならないのである。読売というメディアの果たしてきた役割、そして果たすべき役割を考えると、読売グループのテレビ局が自己の一方的な理由で中継しないというのは、阪神電鉄が電車を走らせないことよりも問題かもしれない。
 ここでポイントは、読売戦の中継がなくても困る人がいないということである。読売グループは喜び、野球ファンは最初から読売戦なんて見ていない(だから視聴率が落ちたのだろうが)。

 かつては、たくさんの鉄道会社やメディアが球団を持ち、そして手放してきた。
 読売グループも儲からないのであれば、テレビ中継を止める程度ではなく、球団を手放せば良いだけの話である。(これで、野球界の諸問題のかなりの部分が解決されると思うのである)
 阪神ファンが阪神電鉄のタイガースを応援しているのではないように、読売ファンも読売新聞のジャイアンツを応援しているのではないはずである。その証拠に、我々は、わざわざあの野球チームを新聞社の宣伝覚悟で「読売」と呼んであげているのに、読売ファンで「好きなチームは読売です」と言っている人は見たことがない。

 少なくとも、読売グループのテレビ局の視聴率や他放送局の読売戦の視聴率で「野球人気」を論ずるのは止めたらどうなんだ。
 それに、野球人気が落ちて地上波の中継がなくなっても、我々野球ファンは困らないのである。
 中継する方が中継を止めたくて止めようとし、その結果ファンも困らないコンテンツが、読売ジャイアンツなのではないのか。。。
 読売ファンが本当に困るのであれば、ファン全員が毎日テレビの前で読売戦を見てから、騒ぐべきであろう。しかし、本当に熱狂的なファンは球場に行っているし(←この人たちは本当にかわいそうである)、中途半端なファンは順位と正比例してテレビなんか見ない。
 
 、、、という文章を読んで反感を持つのは読売(新聞)ファンだけであろう。。。
 (このブログの僅かなヒット数からすると、読売新聞ファンに読まれる確率は極めて低いが。。。)


(引用)
【コラム・断】野球人気低下の“真実”-話題!ニュース:イザ!
 プロ野球のテレビ中継が減っている。来年どうなるのか、野球ファンとして非常に心配である。だが、テレビ局に文句を言っても仕方ない。巨人戦の視聴率が悪いから、仕方ないのである。
 だが、球場は相変わらず盛り上がっているし、パ・リーグファンも増えたから、野球人気そのものが落ちているという指摘は安易で、間違っていると思う。
 視聴率が悪いのは、現在では7~9時の視聴者層が変わったこともあるのではないだろうか。残業が当然の今、会社員が7時に帰宅できるケースは少ない。子どももゲームをしているだろう。父親が観ていて子どもが影響される、という従来の構図が崩れてきている。この時間帯の主な視聴者は、主婦層ではないかと思われるのだ。だからグルメや健康番組が多いのではないか。もちろん野球好きの主婦もいるが、会社員よりは少ない。よって、野球に関心のない主婦も取り込む中継を考えたらどうかと思う。
 野球に詳しくない人にも解り易い丁寧な解説、オフの話題作り、選手のエピソード紹介の充実、何なら、人気タレントをゲストに呼んでもいい。なりふり構わず、数字を取りにいって欲しいのだ。僕も含め従来のファンには不満な放送かもしれないが、もう見られるだけでいいから、とにかく中継して欲しいのである。新たなファンを獲得できたら、また戻せばいい。付け加えるなら、僕は巨人ファンだからあえて巨人に言いたいのだけど、松井選手の後を追うようなヒーローを是非育てて欲しい。強烈なスラッガーの劇的な登場を、期待するファンは多いはずだ。
 テレビ局と球界のさらなる努力を期待する。(作家・中村文則)
<産経新聞>
(引用終)





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コメント (1)

ロッテファン・・・:

 本当に、読売ファンで「好きなチームは読売です」と言っている人は見たことがありません。
 書かれたとおり、「読売」ではなくてもいいのではないでしょうか。

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