いつもありがとうございます(2)
昨日ぼやいた「いつもありがとうございます」だが、今日はゴルフ練習場のトイレでこんなのを見つけた。
 「いつもご利用頂き、誠にありがとうございます。
  お客様のご協力により
  当センターは
  清潔に保たれております」
 昨日の「一歩前へ進んでお願いします」は、すごい違和感があったが、今回のはあまり違和感を感じない。
 自分なりに解釈する限り、、、
 昨日のは、「ありがとうございます」とへりくだった後に命令っぽい言葉が続いたのだが、今回のは、一貫してへりくだっているからのような気がする。
 つまり、「お客様のご協力により清潔に保たれております」は、(本当かどうかは別として)事実しか述べていないのであって、読んだ方も、「そうやろ、そうやろ、オレのおかげや、今回も清潔にしておいてやろうか」と、妙に倫理観をくすぐるのである。
 しかし、ここで改めて昨日を読んでみると、今はあまり違和感を感じない。慣れたからなのだろうか、その時々の精神状態からなのだろうか?
 
 もうちょっと考えてみた。
  「いつも綺麗にご利用いただきありがとうございます
  一歩前へ進んでお願いします」
 そうだっ、問題は、「綺麗に」にあるのだっ。
  「いつも綺麗にご利用いただきありがとうございます」
 と
  「いつもご利用頂き、誠にありがとうございます」
 を比べた場合、「綺麗に」だけが違っている部分である。
 しかし、この「綺麗に」という副詞があるかないかで、押し付けがましさがまったく変わってくるような気がする。
 駅のトイレとはいえ、「綺麗に」の一言で、「ご利用いただき」はトイレと特定されるが、後者の「いつもご利用頂き」だと、「当ゴルフセンター」のご利用に感謝していると無意識に受け取れるのである。
 つまり、トイレを綺麗に使っている客に対して、「一歩前へ」は本来不必要なわけである。綺麗に使っているなら注意される必要はないのだから。要するに、書いたヤツが「客は綺麗に使っていない」と考えているということが読み取れてしまうわけである。
 後者は、一貫してへりくだっているので、余計なことを考えず、「いやいや、そんなに感謝されなくても、、、」と無意識に考えてしまうという効果が(たぶん、書いた人は考えていないだろうが)結果的に出ていたのではないだろうか?
 ちゅうか、こんなことを考えているこのワタクシはかなり変である。。。
(関連エントリー)
 「女性用の立ち小便器現る(写真付)」
 「正しいおしっこの仕方」
 「イチモツ」
 「女子トイレを覗こうとしたこと」
 「「座りション男」増殖中」
 「ウンチネンタル航空」
 「トイレ掃除と性差別」
 「女性トイレに男性用便器」
 「「女子大」のまま男子募集へ!?」
 「年間85万台の携帯電話がトイレに」
 「洗浄便座で発火発煙事故」



                






