世界最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」が稼動
シンガポールで、世界最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」が始めて稼動した。観覧車からは、シンガポールだけでなくマレーシアやインドネシアの一部まで見渡すことができるらしい。
ちなみに、初乗りには、17の企業から幹部や接待客ら700人以上が訪れ、1カプセル当たりの料金は、中国で縁起のよい数字を並べた8888シンガポールドル(約67万円)だったらしい。(高っ。。。)
むむむ、ちょっと待った。
この記事、どんな角度から読んでもおかしいのではないのか。
なぜシンガポール国内でのイベントに、中国で縁起の良い数字を並べるのだ?
例えば、北京オリンピックの開幕の日を、日本で縁起の良い5月5日にするというようなことを言っているようなもんである。
このワタクシ、シンガポールには100回以上は行っているはずなので、シンガポールにおける華僑の力もよく知っているが、建前上は多民族国家を謳っているシンガポールにおいて、「中国で」縁起が良いという数字を並べるわけはない。
いや、仮に実態はそうだとしても、シンガポール内では、「中国で縁起が良い」ではなく、「シンガポールの中華系民族にとって縁起が良い」程度のニュアンスでしかないはずである。
ということで、原文の記事を探してみたところ、
"The inaugural rotation cost the companies a hefty S$8,888 (3,200 pounds) per capsule -- a prosperous number according to Chinese belief"となっていた。
問題は、"Chinese belief"の部分であるが、(原文を書いた人が、これをどういう意図で書いたかは判らないが)少なくとも、この部分を「中国で縁起の良い」と単純に訳してしまう英日翻訳者は、世界情勢をまったく判っていないということは間違いない。
このワタクシが住んでいたカナダでは、French (Canadian)と言えばフランス系カナダ人であって、フランス人ではない。
また、English (Canadian)と言えば、ややこしいことに英国系カナダ人ではなく、英語を話すカナダ人である。
つまり、非フランス系カナダ人(例えば、日系カナダ人)でも、フランス語ではなく英語を話すのであれば、English Canadianである。かといって、フランス語を話しても、French Canadianではない。
というように、世界的に見れば、Japan=Japaneseというような単純な図式では、物事は回っていない。(てなことは、このワタクシが力説しなくても誰でも知っていると思うが)
たかだか"Chinese"という中一で習う単語一つとっても、世界情勢を知っていないとヘンテコな訳になるわけで、所詮日本語に訳された記事なんていい加減なものが多いと思わざるを得ない。
「シンガポールの中華系民族にとって縁起が良い」でも「中国で縁起が良い」でもどっちでもたいした違いはないだろう、、、なんて言う人は、真の意味での国際人になることはありえない。
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(引用)
世界最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」が初稼動
[シンガポール 11日 ロイター] シンガポールで11日、世界最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」が始めて稼動した。乗客はシンガポールだけでなくマレーシアやインドネシアの一部まで見渡すことができる。
初乗りの料金(1カプセル当たり)は、中国で縁起のよい数字を並べた8888シンガポールドル(約67万円)。17の企業から幹部や接待客ら700人以上が乗車し、ワインとカナッペを味わいながら夜景を楽しんだ。
(引用終)